学内講座コード:310200
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
世界の土偶を読む
申し込み締切:
2024年05月30日 (木) 23:30
開催日時:
6月 1日(土)〜 6月15日(土)/13:10~14:40
入学金:
-
受講料:
10,246円
定員:
54名
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
会員受講料: 8,910円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・世界中の古代遺跡から出土する先史時代フィギュアの謎に迫る。
・ホモ・サピエンス史を概観し、神話的思考やアニミズムといった世界観を理解する。
・認知言語学や記号論の基礎を学び、「土偶の解読」を通して人文科学の基礎的な思考法を獲得する。
【講義概要】
日本の縄文土偶によく似たフィギュアは世界各地の新石器時代の遺跡から発見されているのですが、欧米の考古学界においてもこれらは正体不明なまま一世紀以上が経過してきました。じつは、先史時代フィギュア研究には「適切な問題設定が構築できていない」という世界共通の問題点が隠されています。これを認知言語学や記号論の観点からあぶり出し、「土偶の解読」という作業を通じて事象の観察、思考、仮説立論という学問の基本的な方法について改めて確認したいと思います。また、柳田国男とJ・フレイザーが行った「植物霊」の研究を掘り起こし、世界の土偶の多くが「炭水化物の精霊」と深い関わりがあることを客観的なデータとともに示します。
【各回の講義予定】
第1回 2024/ 6/ 1(土) 世界の土偶を読む
第2回 2024/ 6/ 8(土) 穀霊の研究:柳田国男とJ・フレイザーが発掘した炭水化物の精霊たち
第3回 2024/ 6/15(土) アニミズムと未来社会
【ご受講に際して】
◆持ち物:メモ用紙、筆記用具
◆参考書籍:竹倉史人著『土偶を読む』(晶文社2021年)、『土偶を読む図鑑』(小学館2022年)を事前にお読み頂くとより理解が深まります。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 竹倉 史人 |
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肩書き | 人類学者 |
プロフィール | 人類学者。在野の独立研究者として執筆、講演、大学講師、メディア出演などの活動を行っている。専門は人類の精神史(インテレクチュアル・ヒストリー)。古今東西の神話や考古遺物の分析を通じ、ホモ・サピエンスの認知の歴史的変遷を研究。著書に『土偶を読む』(2021年、晶文社、第43回サントリー学芸賞)、『土偶を読む図鑑』(2022年、小学館)、『輪廻転生』(2015年、講談社)など。テレビ出演に「おはよう日本」(NHK)、「歴史探偵」(NHK)、「賢者が映す未来」(TBS)など。東京大学文学部卒業後、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期中退。 |
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