学内講座コード:
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主催:
國學院大學エクステンションセンター [ 國學院大學 渋谷キャンパス (東京都) ]
講座名:
民俗伝承学から日本文化を読む1ーすぐ忘れる日本人の精神構造:民俗学の視点で日本歴史の中にその形成過程を探るー
申し込み締切:
2024年03月27日 (水) 23:30
開催日時:
4月10日
4月24日
5月8日
5月22日
6月5日
水曜日
14:30~16:00
入学金:
5,000円
受講料:
11,000円
定員:
講座回数:
5回
講座区分:
前期
その他:
新規お申込みの方のみ、入会時に入会金がかかります。 入会金・講座受講料は、区分によって異なります。 詳細は、令和6年度國學院大學オープンカレッジパンフレットをご参照ください。
補足:
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國學院大學は日本民俗学を創始した柳田國男とその学問をよく理解し協力して本学に民俗学の講座を開設した折口信夫という二人の巨人が教授を勤め後進を指導した大学です。その柳田國男の民俗学は歴史の中に「変遷」と「伝承」、そして「原因」と「結果」の動態を読み取ろうとした学問でした。
現在の日本が直面している国民の生活不安、政治経済外交の危機、それらはすべて歴史の中に原因があります。しかし多くの日本人はそれを深く考えず、不都合な事件もすぐに忘れてしまいがちです。柳田國男は日本の敗戦という廃墟の中で『先祖の話』を書き、学問こそが世の中をよくしていく力だとのべていました。それに学びながら、稲作の定着から律令制下の税制へ、古代後半から中世の武士による年貢徴収とあいつぐ戦乱、幕府絶対の近世の強権社会の到来の中で醸成された集団的思考と行動、誰も責任をとらない傍観と評論、自立と自律ができにくい日本人になってしまったことを、近代史から現代史にいたる通史的な視野の中で分析し、批判や悲観だけではなく、どうすれば日本人の有力な点にも注目し、自信をもって危機から回復し改良していけるか、民俗伝承学の視点から考えてみます。
第1回 柳田國男は廃墟の中で-『先祖の話』
第2回 稲作の定着と日本人-古墳とは何か
第3回 律令制から荘園公領制へ-院政が武家政権を生んだ
第4回 武士の宿命-戦略と戦勝:殺し合いは当たり前
第5回 日本文化と日本人-信仰・思想・芸能
【テキスト】
『すぐ忘れる日本人の精神構造史―民俗学の視点から日本を解剖』
新谷尚紀著 さくら舎 2024年2月6日刊行
名前 | 新谷 尚紀 |
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肩書き | 國學院大學元教授・博士(社会学)、国立歴史民俗博物館名誉教授、国立総合研究大学院大学名誉教授 |
プロフィール | 【専門分野】 民俗学 |
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