学内講座コード:
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主催:
國學院大學エクステンションセンター [ 國學院大學 渋谷キャンパス (東京都) ]
講座名:
文学の風景―小説のなかの〈語り手〉―
申し込み締切:
2024年03月27日 (水) 23:30
開催日時:
4月13日
4月27日
5月18日
6月1日
6月15日
土曜日
10:30~12:00
入学金:
5,000円
受講料:
11,000円
定員:
講座回数:
5回
講座区分:
前期
その他:
新規お申込みの方のみ、入会時に入会金がかかります。 入会金・講座受講料は、区分によって異なります。 詳細は、令和6年度國學院大學オープンカレッジパンフレットをご参照ください。
補足:
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西欧自然主義の厳密な観察性、その三人称叙述が主語を要しない日本語になじみにくかったことは、近代日本において自然主義を私小説として成熟させました。小説を設計図どおりに構成し、作中人物を全知全能の神のごとく操る三人称客観小説の創作が日本人は不得手にみえます。
しかし、日本人が視野の限られた独善的な小説しか書けなかったわけではありません。一人称叙述の限界を作品にしっかりと刻み、世界のすべてを了解したと錯覚する西欧近代の三人称客観小説のいかがわしさを時に衝きもします。繋がりつつ切れる他者との微妙な距離を慎重に推し量る〈私〉の感覚や感情は、難解な人と人との〈あはひ〉〈なからひ〉を捉え、その意味で世界を正確に映す鏡といえそうです。今年度は、実質的にほぼ〈私〉である〈彼〉もふくめて、〈語り手〉の登場する小説をじっくり読んでみたいと思います。
第1回 志賀直哉「小僧の神様」(大正9年1月)
第2回 牧野信一「父を売る子」(大正13年5月)
第3回 石川 淳「佳 人」(昭和10年5月)
第4回 堀 辰雄「風立ちぬ」(昭和11年12月~昭和13年4月)
第5回 三島由紀夫「詩を書く少年」(昭和29年8月)
※対象とする作品は変更することもありますので、あらかじめご了承ください。
名前 | 岡崎 直也 |
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肩書き | 國學院大學兼任講師 |
プロフィール | 【専門分野】 近・現代文学 |
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