学内講座コード:003022
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校 (東京都) ]
講座名:
近代スコットランド社会を考える―強靭な国民性に裏打ちされた、過去200年の驚異的発展そして「独立への途」?―
申し込み締切:
2013年04月11日 (木) 23:30
開催日時:
04/12(金) ~ 06/21(金)、
09/27(金) ~ 12/06(金)
10:40 ~ 12:10
入学金:
8,000円
受講料:
44,000円
定員:
35名
講座回数:
20回
講座区分:
通年
その他:
分納の場合23000円×2回払い ※入会金については、各種減免制度があります。詳しくはパンフレットをご覧ください。
補足:
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2011年度初めてスコットランド史の講義をしましたが、望外の好評を得ました。2012年度は特別研究期間で1年間オックスフォード大学で研究生活をおくりましたが、13年度は再びスコットランド史をみなさんとともに辿ることにしました。
前回が通史的なものであったのに対して、今年度はまず中世からピューリタン革命までを簡単に述べた上で主にヴィクトリア期以降現代までを扱うとともに、スコットランドが生んだ多彩な人物について考え、さいごに現代のスコットランド政治と「独立」問題を扱います。11年度に参加されなかった方でも十分理解できるようお話します。
スコットランドはここを訪れ、ひとたびとりこになった人を離さない不思議な魅力を持っています。そうした我々を惹きつける魅力は人によって異なるでしょう。美しい自然、独特の文学作品、精巧を極めたキルト、「生命の水」Usquebaugh(ウスクベーWhisky のスコットランド古語)、バグパイプの憂愁を込めた響き、ゴルフ、そして最近ではカーリング(といっても起源は15世紀まで遡れますが)などなど……。
しかし数千年の歴史を誇るスコットランドですが、過去2世紀ほどは特別な意味を持っています。1750年代までスコットランドは気候条件等もあり、ヨーロッパ各国のなかでも貧しい国でありました。それがこの200年の間に相貌は一変しスコットランドは後進国から一転し「発展のシンボル」になったのです。この秘密はなにかを探るのが本講の目的の一つです。
いまひとつはスコットランド史を彩った人物を考察します。歴史事典に出てくる有名人も扱いますが、他方日本とゆかりの深い者も取り上げます。スコットランド人が明治日本の近代化に果たした役割はいくら強調してもしすぎではないのです。
たとえばPercy Archibald Hillhouse(1869-1942)はグラスゴー大学出身の優秀な造船エンジニアでしたが、日露戦争直前の日本に来て東京帝大で造船技術を教えました。かれらスコットランド・エンジニアグループの助力がなければ旧帝国海軍、ひいては戦後日本の造船業の圧倒的支配は説明できないでしょう。
そして最後に、ついに国民投票実施が決まったスコットランド独立問題にも触れます。例によって図版なども多く使い楽しい授業にしたいと思います。
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【お申し込み期日について】
〇お申込み受付は開講日前日17時まで可能です。
〇開講日が近い場合は、お電話にて直接お申し込みください。
TEL 03-3208-2248
(受付時間:午前9時30分~午後5時(日曜・祝日・休業日を除く))
名前 | 松園 伸 |
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肩書き | 早稲田大学 文学学術院 教授、英国王立歴史学会正会員(FRHistS) |
プロフィール |
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