学内講座コード:24A1600023
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
滅びゆく王室【対面講座】
申し込み締切:
2024年03月19日 (火) 23:30
開催日時:
4月 2日(火)、 4月 9日(火)、 4月16日(火)、 4月23日(火)、 5月 7日(火)/12:30~14:00
入学金:
-
受講料:
9,000円
定員:
50名
講座回数:
5回
講座区分:
前期
その他:
8100(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
1000年の歴史と伝統を誇るイギリス王室の存続の危機が囁かれている。多様な民族が共存する社会に急激に変容しつつあることが要因の一つである。ヨーロッパのほとんどの王室が滅びたなか、生き延びてきたイギリス王室に如何なる未来が待っているのか。皇室を視野に入れながら、人間関係が希薄になりデジタル化してゆく社会におけるロイヤル・ファミリーの役割を考えてみよう。
【講座スケジュール】
第1回 4月 2日(火) イギリス王室が生き延びたわけ
詳細:英仏海峡によってヨーロッパ諸国と物理的に隔てられたイギリスは、大陸での戦争、動乱、変革の影響を直接受けることなく、独自の道を歩んできた。議会を発達させ、立憲君主制へ舵を切り、女性の王位継承を認め、外国から国王を迎えたりして延命を図った。節操がないと言われるほど柔軟に対応し、延命を計ってきた。しかし、今、最大の危機に面している。難民・移民など外国人の急激な増加によって社会が多様化し、王室の存在意義が問われているのだ。
第2回 4月 9日(火) 宗教戦争に蹂躙されるフランス
詳細:ドイツにマルティン・ルターが登場したことにより、1000年以上培ってきたキリスト教社会の価値観が根底から揺らぐ。フランスは旧教と新教の争いに蹂躙され、特に、ユグノー戦争(1560-98)によって、ヴァロア王朝は滅びた。
第3回 4月16日(火) モラルの腐敗の巣窟ヴェルサイユ宮殿
詳細:宗教戦争で滅びたヴァロア王朝を継いだブルボン王朝は、フランス革命の勃発により、ルイ16世とマリー・アントワネットが処刑され、幕を閉じた。革命の火種はヴェルサイユ宮殿建造時に端を発し、王室内部の道徳的腐敗が滅びを招いた。
第4回 4月23日(火) ネーデルランド(オランダ)に揺さぶられるスペイン
詳細:スペイン王フェリペ2世は父カール5世からネーデルランドを引き継いだ。しかし、ネーデルランドの風土や慣習や制度に無知なために、国家的規模の反発を招き、それを力で封じようとして内戦に。この内戦のなかから新しい王朝が生まれ、オランダの繁栄と安定を生む。
第5回 5月 7日(火) スペイン・ハプスブルク、オーストリア・ハプスブルク帝国の終焉
詳細:オーストリアの小貴族にすぎなかったハプスブルク家は結婚政策によって拡大し続け、ついには「陽の沈まぬ国」に。しかし、血の純潔を重んじて血族結婚を続けたために、生殖能力を欠く王を生み、終焉を迎える。現在のスペイン王室はフランス王ルイ14世の末裔である。オーストリア・ハプスブルク家の終焉(第一次世界大戦後)は、女性の王位継承を認めない家訓を破って、マリア・テレジアが王位を継承したことに端を発する。
【教材】
※講師の判断により、講義内でプリントを配布することがございます
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 石井 美樹子 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1974-78、英国ケンブリッジ大学大学院にて中世英文学を学ぶ。ケンブリッジ大学専任講師、静岡大学教授、神奈川大学教授をへて、神奈川大学名誉教授。主要図書『エリザベスー華麗なる孤独』(中央公論新社)、『イギリスの王室』(河出書房新社)、『真訳 シェイクスピア四大悲劇』(河出書房新社)他多数。 |
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