学内講座コード:24A1600022
この講座について質問する主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
中世考古学への招待Ⅲ【対面講座】 -遺跡からみる中世の暮らしと信仰-
申し込み締切:
2024年08月18日 (日) 23:30
開催日時:
8月31日(土)、 9月 7日(土)、 9月14日(土)、 9月21日(土)、 9月28日(土)/15:30~17:00
入学金:
-
受講料:
9,000円
定員:
18名
講座回数:
5回
講座区分:
前期
その他:
8100(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
日本各地では数多くの遺跡発掘調査が行われ、地下に埋もれていた遺跡が膨大な出土品と共に明らかにされている。その成果はマスコミなどにより報道され、多くの人の注目を集めている。しかし、新聞やテレビを賑やかす様な「新発見」にとどまらず、調査によって蓄えられた発掘データの積み重ねによって、『日本史』像に再考を迫るような新事実も明らかにされている。これまで聞いたことのある『常識的な日本史』像とはひと味違った「列島に暮らすヒトたちの姿」が見えはじめている。なかでも中近世の遺跡の調査の進展にともなう研究の進展は、目をみはるものがある。
本講座では神奈川県の都市・鎌倉に限らず、列島各地の姿やネットワークを、各地の遺跡・遺物研究の最前線に立つ新進気鋭の研究者により、中世考古学の基礎的な知識から説きおこし、さらに最新の研究成果や分析法などについても平易に解説していく。「中世考古学への招待」として、遺跡・遺物というリアリティのある、ひと味違った切り口でアプローチし、歴史上の舞台となった各地の旧跡や博物館の訪問が楽しくなるような最新情報を提供し、『新たな中世像』を描き出ししたい。考古学の楽しさを通じて、文化遺産保護の意義についても考えていきたい。
【講座スケジュール】
第1回 8月31日(土) 「鎌倉の信仰とまじないの遺物」(講師:古田土俊一)
詳細:鎌倉市内の各所の遺跡調査では、膨大な出土品が発見されているが、そこからは文字記録だけではうかがい知れなかったような中世の人々の精神世界を垣間見ることができる。地下に埋もれた出土品から中世人の信仰とくらしにアプローチする。
第2回 9月 7日(土) 「中世の交通路 -鎌倉街道・東海道・東山道・奥大道などについて-」(講師:鈴木沙織)
詳細:中世の鎌倉街道などは軍事上の要路であるとともに、多くのヒト・モノ・コトが行き交う大動脈であった。鎌倉時代の交通路を通じて、中世の経済・文化のネットワークを概説する。
第3回 9月14日(土) 「越後の国・奥山荘 地方武士の本拠地と荘園の姿」(講師:水澤幸一)
詳細:新潟県胎内市に所在する奥山荘は平安時代末期から鎌倉時代に摂関家領として続いた奥山荘と呼ばれた荘園であり、発掘調査によりその全体像がかなり明らかにされている。また教科書でおなじみの『国指定重要文化財 奥山荘波月条絵図』の荘園としても有名である。本講座では平安期から鎌倉期の地方武士の本拠地について概説する。
第4回 9月21日(土) 「有力御家人・足利氏の本拠地の姿とその信仰」(講師:大澤伸啓)
詳細:鎌倉御家人のなかでも最有力の足利氏の本願地である足利の地に営まれた鑁阿寺(足利氏館)と樺崎寺の様子を通じて、鎌倉武士の本拠地での暮らしや信仰について概説する。
第5回 9月28日(土) 「東国の経塚 -東国武士の信仰と来世観-」(講師:水口由紀子)
詳細:戦乱に明け暮れていたと考えられる東国武士ではあるが、来世に対する切実な願望をいだいていた。中世の経塚を通じ、中世の人々の精神世界にアプローチする。
【教材】
※講師の判断により、講義内でプリントを配布することがございます
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 古田土 俊一 |
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肩書き | 神奈川大学 非常勤講師 |
プロフィール | |
名前 | 鈴木 沙織 |
肩書き | 青山学院大学 非常勤講師 |
プロフィール | |
名前 | 水澤 幸一 |
肩書き | 元新潟県胎内市教育委員会 |
プロフィール | |
名前 | 大澤 伸啓 |
肩書き | 栃木県足利市教育委員会 |
プロフィール | |
名前 | 水口 由紀子 |
肩書き | 埼玉県教育委員会 |
プロフィール | |
名前 | 西川 修一(コーディネーター) |
肩書き | 日本考古学協会員 |
プロフィール |
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