学内講座コード:”2221T006
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
都市計画家(アーバンプランナー) 徳川家康 江戸・東京の基礎を造った天下人家康の虚像と実像
申し込み締切:
2022年07月12日 (火) 23:30
開催日時:
7月22日(金)~8月5日(金)/18:30~20:00
入学金:
3,000円
受講料:
7,500円
定員:
32名
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
近世の大都市「江戸」を知るには、家康が入る以前の「江戸」を知らなければなりません――。徳川家康が入部するまでの江戸は、武蔵野の辺境の地であったという説がまことしやかに伝わります、ほんとうに江戸は辺鄙な寒村であったのでしょうか。そもそも、そのような未開の荒野であった江戸を、どうして家康は選んだのか。とかく、従来の研究家が語る近世の江戸城や城下は、家康が江戸入りしてからの話ばかりで、家康以前の話は、太田道灌が築城したといわれる江戸城が紹介されるくらいです。実は、道灌から家康までは100年ほどの空白期間があり、その空白の時期に、江戸を支配していた人がいました。五代にわたり、戦国乱世の関東に覇権を唱えた小田原北条氏。かれらの存在を抜きにして「江戸」の発展を語ることはできません。小田原北条氏は「江戸」の地形を巧みに利用して道灌築城の江戸城を戦国の城郭として改修するとともに城下の整備を進めました。つまり、近世「江戸」の原型を築いたのは北条氏だったのです。家康が入った「江戸」は、未開の地などではなく、天下人となる家康が拠点と定めるに足るポテンシャルを備えた魅力十分な土地でした。家康は小田原北条氏が整備した江戸城と城下をベースにし、日比谷入江を埋め立て、河川の流路変更など大規模な土地の改変を行い、天下人の本拠としての近世都市「江戸」の威容を整えていきます。そして、家康江戸入部からおよそ100年後、「江戸」はパリやロンドンに肩を並べる100万人の大都会に発展します。本講座では、「江戸」が世界有数の大都市になっていく過程を、文献史料や発掘調査の成果など様々な資料をもとに解説します。
参考図書:
『都市計画家 徳川家康』(MdN新書)
『東京下町の開発と景観』(雄山閣)
『東京下町の前方後円墳』(新泉社)
【講座スケジュール】
第1回 07-22 18:30~20:00
第2回 07-29 18:30~20:00
第3回 08-05 18:30~20:00
【対象者】
一般の方・大学生・高校生
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 谷口 榮 |
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肩書き | 葛飾区産業観光部観光課学芸員、東京家政大学兼任講師 |
プロフィール | 博士(歴史学)。東京都葛飾区生まれ。国士館大学文学部史学地理学科卒。立正大学・明治大学・國學院大學・和洋女子大学兼任講師、NHK高校講座日本史講師も務めた。葛飾区産業観光部観光課長・主査学芸員。研究テーマは、東京下町や旧葛飾郡域の環境と人間活動の変遷を通史的に研究、そのほか地形や地理と人間活動の関係性、文化遺産の保存と活用、地域的な飲食文化なども調査研究対象としている。NHK「ブラタモリ」にも出演。日本考古学協会理事、日本歴史学協会文化保護特別委員、境界協会顧問など。著作多数。2021年4月に『都市計画家 徳川家康(MdN新書)』を上梓。 |
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