学内講座コード:2231Z101
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
共生社会に向けたアクセシブルデザイン
申し込み締切:
2022年10月26日 (水) 23:30
開催日時:
11月5日(土)/11:00~12:30
入学金:
-
受講料:
1,000円
定員:
30名
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
※パンフレット記載の日程が変更になっております。
プレミアム講座は東京都立大学教員の専門的かつユニークな研究の内容を紹介する講座です。興味のある方々に受講していただけるよう特別価格で提供しており、入会金も不要(一般の方)です。高校生は無料で受講できます。尚、当講座に関しては事前のキャンセルの場合でも受講料は返却いたしませんのでご了承願います。
母親を助けるため、友人に使ってもらうため、ものづくりや工芸、デザインとは元来私達の身近にいる人を支援することが大きな制作動機でした。一方で産業革命以降、高品質なモノを製造するためには機械で大量に作ることが必須となり、これによって我々は採算を取り易い(利益が出易い)社会的マジョリティに対するデザインを盲目的に強化してきました。the greatest happiness of the greatest number(功利主義、イギリスの法学者Jeremy Benthamによって唱えられた考え)という言葉でもこの概念は広く知られ、我々の社会・経済はこの考えによって一定の豊かさを手にいれることができました。しかしここで問題なのは、「想定される多数(マジョリティ)」から除かれてしまう少数(マイノリティ)が常に存在した事実です。
アクセシビリティは日本語では「情報取得支援、情報へのアクセスの容易さ」のことを指し、多様で共生可能な社会の実現に向けて重要な分野です。例えば私達の身の回りのものは多数者のためにデザインされていることが多くあります。それらは結果として色覚異常に対して見えづらい配色デザインや、難聴者に対して配慮の無い音設計につながることがあります。一方でこれら障害支援・解消のためだけにデザインを行ってしまうと、市場規模が小さいため企業としては採算が取れない等の問題が生じてしまいます。これから私達が目指すべき共生社会においてはこれらのバランスをどのように設計するのかが重要となっています。
本講座では特にデザインと社会実装の観点から上記問題に対して最新の研究事例や講師研究室の取り組みを紹介します。従来の「福祉」という枠組みにとらわれずにデザインを行うことで可能となる社会実装手法を議論することで、共生社会実現に向けたアクセシビリティに関する俯瞰的共通理解と知識を養います。「真の」マジョリティとは、マイノリティとは何なのかを改めて捉え直し、二極化では論じきれない我々の多様性について共に考えていきましょう。
【講座スケジュール】
第1回 11/05 11:00~12:30
※高校生は専用ページからお申し込みください。
※高校生の参加は無料です。。
※アーカイブ配信(録画)も視聴できます。
単位数:0単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 馬場 哲晃 |
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肩書き | 東京都立大学 システムデザイン学部 教授 |
プロフィール | 博士(芸術工学) 九州芸術工科大学、九州大学大学院(富松研究室)にて芸術工学を専攻。九州大学大学院芸術工学府博士後期課程単位取得退学。現在は東京都立大学システムデザイン学部教授。芸術分野と工学分野の融合領域をユーサ?インタフェースの観点から推進し、Ars Electronicaや文化庁メテ?ィア芸術祭,Laval Virtualといった多くのコンヘ?ティションにおいて入賞している他、研究領域においても多くの論文を執筆している。 近年では情報処理学科アクセシビリティ研究会主査(2017, 2018)や国際学会ADADAの会長を務めている。 |
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