桃山文化 11 ―侘びの世界―

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• 講座詳細

  【講座趣旨】
  千利休は「山ヲ谷 西ヲ東ト」人と反対のことをし、茶の湯の決まりを破り、自由自在に物を扱っています。座敷にしても、茶碗にしても、世俗の常識を打ち破り、伝統に反逆し、利休独自の世界を創り出しました。こうした侘び茶人利休を生けるが如くに叙述しながら、茶の湯の真髄を説いているのが『南方録』であります。『南方録』は茶の湯が生んだ文学であり、思想の書でもあります。作者立花実山は、驚くほどの胆力と智力の持ち主であり、『南方録』の随所にその鋭い眼差しが輝いております。
  今年度は、この『南方録』を中心にして、様々な文献を駆使しながら、侘びの問題を解明していきます。

• 備考

  【教材】
  レジュメ資料

• 講師陣

  名前	渡辺 誠一
  肩書き	明治大学名誉教授
  プロフィール	明治大学大学院博士課程修了。主な論文・著書「詩句の諧調と調音的表現性」「美意識の転換」「高山右近」「侘び茶の系譜」「『山上宗二記』の諸写本の比較研究」「山上宗二の美意識」「フランス語の時間」「利休」「入門フランス読本」「ぷち なびる」「山上宗二の世界」「侘びの世界」「茶人と茶の湯の研究」など。