学内講座コード:12A1611501
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
江戸のコミック・マンガ黄表紙を読む
申し込み締切:
2012年06月13日 (水) 23:30
開催日時:
6月15日(金)、 6月22日(金)、 6月29日(金)、 7月 6日(金)、 7月13日(金)、 7月20日(金)/15:00~16:30
入学金:
-
受講料:
9,500円
定員:
30名
講座回数:
6回
講座区分:
前期
その他:
8500円(※この料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
江戸時代中期(安永・天明・寛政年間)に出版された黄表紙と呼ばれる大人のコミック・マンガを中心に読み解いていく。大人のコミック・マンガであるから、当然、江戸時代当時の社会風潮が描かれているわけで、政治諷刺、背景となる経済政策への諷刺皮肉なども含まれている。そのために必要な江戸時代の経済に関して概説しなければ理解がかなわないことも多いので、江戸時代全般の経済も概観する。また、黄表紙は草双紙と呼ばれるマンガの祖先を母胎にして発展していった文学ジャンルでもあり、江戸時代の文学史の流れも概観する。さらに、黄表紙は挿絵文学でもあり、すべてに挿絵が描かれているわけで、それを描いた浮世絵師たちにとって黄表紙は恰好の修業の場でもあった。あわせて浮世絵師の紹介と、その画風の変遷などにも言及する。
【講座スケジュール】
第1回 6月15日(金) 黄表紙の誕生―『金々先生栄花夢』の登場―
詳細:江戸の文学史上における黄表紙(草双紙)の発生と存在を解説。
第2回 6月22日(金) 黄表紙が誕生するまでの江戸の文学環境
詳細:17世紀に読まれた文学作品の模倣も草双紙に見られるので先行作品を紹介し、黄表紙にどのように影響を与えたかを概説。
第3回 6月29日(金) 『金々先生栄花夢』が登場するまでの江戸の経済
詳細:18世紀初頭に100万人都市となった江戸は、18世紀半ばすぎには160万人都市に膨張した。いわゆる「江戸っ子」の登場でもあり、その文化と経済的な背景を考察する。
第4回 7月 6日(金) 山東京伝と黄表紙・洒落本
詳細:江戸文学を背負った第一人者になる山東京伝の代表的な黄表紙と洒落本を読み、江戸文学の魅力を探る。
第5回 7月13日(金) 寛政の改革と黄表紙
詳細:田沼意次政治が終焉し、松平定信の登場で寛政の改革は端緒に就く。その混乱を描く社会風刺の黄表紙を絵解きする。
第6回 7月20日(金) 黄表紙時代の終焉―合巻の登場―
詳細:19世紀になると黄表紙は敵討物の内容へと変遷する。やがて長編化し、合巻と呼ばれる文学ジャンルへと移行し風刺文学を遺棄するまでを概説する。
名前 | 棚橋 正博 |
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肩書き | 早稲田大学大学院講師 |
プロフィール | 秋田県生まれ。早稲田大学大学院修了。文学博士(早稲田大学)。著書に『江戸の戯作絵本~黄表紙~』(社会思想社)、『黄表紙総覧』(青裳堂)、『山東京伝全集』(ぺりかん社)、『笑いの戯作者十返舎一九』(新典社)、『江戸の道楽』(講談社)、『新編日本古典文学全集 黄表紙・川柳・狂歌』(小学館)、『江戸のくらし風俗大事典』(柏書房)、『捏造されたヒーロー遠山金四郎』(小学館)などがある。 |
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