学内講座コード:310505
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
仏教思想入門 仏教的思惟の世界を探る
申し込み締切:
2024年03月31日 (日) 23:30
開催日時:
4月 2日(火)〜 6月11日(火)/10:40~12:10
入学金:
-
受講料:
45,540円
定員:
15名
講座回数:
10回
講座区分:
前期
その他:
会員受講料: 39,600円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・アジアの文化圏の思想文化の中に仏教用語が入り込んでいることは少なくない。それらは大方の場合無意識のうちに受け入れられたものである。その結果、仏教的な思惟方法がアジアの人々の考え方の一つの基盤となっている。本講義では、そうした仏教的な考え方を知るための準備として、仏教の基本的な教理の理解を目標としたい。
・教理の理解のために必要な、文献の読み方や分析の仕方などについても学ぶ機会としたい。
・仏典に用いられる梵語はインド・ヨーロッパ語族に属するので、英語などの外国語が得意な人にとっても、仏教思想に接する機会となろう。
【講義概要】
仏教思想の全体像を把握することは、初期仏教・部派仏教・大乗仏教の諸教理を理解することから始まる。部派仏教と大乗仏教の教理は難解である。それに対して、初期仏教は現実の人間の生存にかかわる苦しみや煩悩についての捉え方を解り易く説明している。その教理は現代の我々の理性で十分に理解可能なものである。本講義では、仏教思想の入門として、日常的に知られている「苦楽」「病」「無常」などの概念を『遊行経』や『法句経』などの古典を通して考察する。背中の痛みに耐えて行脚し、真理を達観しなかったが故に輪廻の世界に流転したことを述懐する、人間としての釈尊、未だ神格化されていない釈尊についても論じてみたい。
【各回の講義予定】
第1回 2024/ 4/ 2(火) 『法句経』の第二章「不放逸」を読む。つとめ励むことは不死の境地である。
第2回 2024/ 4/ 9(火) いそしむことを楽しみ、放逸におそれを抱く修行者は、すでにニルヴァーナの近くにいる。
第3回 2024/ 4/16(火) 漢訳『長阿含経』第二経『遊行経』における釈尊の涅槃に至るまでの最後の旅を読む。
第4回 2024/ 4/23(火) 釈尊はガンジス河を渡る。世間のひとは筏や船によって河を渡る。釈尊は何によって渡るのか。
第5回 2024/ 5/ 7(火) 私は輪廻の世界に流転した、と釈尊自身が述懐している。流転の原因を探る。
第6回 2024/ 5/14(火) 輪廻の世界に再び還帰しないことを自ら見極めることは如何に可能か。仏法僧への信によって可能になる。
第7回 2024/ 5/21(火) 釈尊は旅に病む。苦痛を耐え忍ぶ。
第8回 2024/ 5/28(火) 涅槃に入ることを心配する弟子に「自らを洲とし、自らを拠り所とせよ」と説く。
第9回 2024/ 6/ 4(火) 悪魔は、釈尊に涅槃に入ることを勧める。
第10回 2024/ 6/11(火) まとめ
【テキスト・参考図書】
テキスト
『ブッダの 真理のことば 感興のことば』(岩波文庫)(ISBN:978-4003330210)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 岩田 孝 |
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肩書き | 早稲田大学名誉教授 |
プロフィール | 1944年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻単位取得満期退学。哲学博士取得(ハンブルク大学)。印度の六派哲学学派やジャイナ教と仏教との思想上での討論という視点から、仏教における認識論、存在論、論理学を取り扱う。著書に『Prasanga und prasangaviparyaya bei Dharmakirti und seinen Kommentatoren』(Universität Wien 1993年)。 |
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