学内講座コード:310503
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
『日蓮の手紙』を読む 人間主義の源流を求めて
申し込み締切:
2024年03月30日 (土) 23:30
開催日時:
4月 1日(月)〜 6月24日(月)/15:05~16:35
入学金:
-
受講料:
34,155円
定員:
36名
講座回数:
10回
講座区分:
前期
その他:
会員受講料: 29,700円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・わが国では、日蓮と聞くと、国家主義者、国粋主義者、攻撃的などのイメージが作り上げられている。それがいかに事実と異なるものであるのか、日蓮の人間性が表れた手紙を通して、それが作り上げられた誤解であることを明らかにしていきたい。
・仏教は、抹香臭いものではなくて、人間としていかに生きるのかを説いたものであったことを、日蓮の信徒に対する激励、アドバイスの仕方から読み取っていく。
・それを通じて、現代に生きる私たちへの励ましとして読んでいきたい。
【講義概要】
真筆・写本約340通が残る日蓮の手紙。相手に応じて表現を変え、徹底的にその人に寄り添った手紙を読むと、“人間・日蓮”の人情味あふれる姿が見えてくる。宗教者としての覚悟、権力の横暴への冷徹な眼差し、苦悩にあえぐ人々への限りなき慈愛、職場や家族関係で生じた葛藤への細やかなアドバイス。日蓮の手紙を通して、「苦悩をいかに乗り越えるのか」「人が大切にすべきものは何か」「本来の仏教は何だったのか」等々を読み解く。
【ご受講に際して】
◆筆記具、ノート。
◆その日の講義該当箇所を一読して参加されるのが望ましい。
◆本講座については、休講が発生した場合の補講日は設けておりません。
【テキスト・参考図書】
テキスト
『日蓮の手紙』(角川ソフィア文庫)(ISBN:978-4044006143)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 植木 雅俊 |
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肩書き | 仏教思想研究家、作家 |
プロフィール | 仏教思想研究家。作家。日本ペンクラブ会員。1951年、長崎県島原市生まれ。島原高校卒、九州大学理学部卒。理学修士(九州大学)、文学修士(東洋大学)、人文科学博士(お茶の水女子大学)。東方学院で中村元博士の下で印度学・仏教思想論、サンスクリット語などを学ぶ。著訳書に『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下(岩波書店、毎日出版文化賞)、『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(岩波書店、パピルス賞)、『仏教、本当の教え』(中公新書)、『仏教学者 中村元』(角川選書)、『差別の超克――原始仏教と法華経の人間観』(講談社学術文庫、お茶大提出博士論文)、『サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳』(角川ソフィア文庫)、『サンスクリット版全訳 維摩経 現代語訳』(角川ソフィア文庫)、『法華経とは何か』(中公新書)、『日蓮の女性観』(法藏館)、『パーリ文「テーリー・ガーター」翻訳語彙典』(法藏館)など。自伝的小説『サーカスの少女』(コボル刊)。 英文著書に、Gender Equality in Buddhism, Peter Lang Publ. Inc., New York, 2001. |
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