学内講座コード:110725
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校 (東京都) ]
講座名:
貨幣はどこから来てどこに行くのか
申し込み締切:
2024年05月11日 (土) 23:30
開催日時:
5月13日(月)〜 6月 3日(月)/19:00~20:30
入学金:
-
受講料:
13,662円
定員:
30名
講座回数:
4回
講座区分:
前期
その他:
会員受講料: 11,880円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・金銀銅貨などの実物貨幣制から金本位制そして管理通貨制に至る貨幣制度の歴史を概観し、私たちが常識と思っている中央銀行通貨制度が19世紀に始まる経済成長の産物であることを明らかにする。
・中央銀行通貨の価値源泉に関する考え方として勢いを得つつあるFTPL(物価水準の財政理論)と呼ばれる理論モデルを紹介し、その理論を応用することで現代の金融政策の手詰まりの原因を考える。
・限界が明らかになりつつある中央集権型通貨管理モデルに対するアンチテーゼとしての仮想通貨や地域通貨などの分散型通貨モデルの意義を考え、あわせて通貨にプラスまたはマイナスの金利を付することの意義と実現可能性を検討する。
【講義概要】
日本そして世界の金融政策が行き詰まっている。背景には、人々の期待さえ動かせば物価つまり貨幣価値を上げることも下げることもでき、つれて景気も自由に操れるはずという政策当局者の思い上がりがある。この講座では、通貨制度が金属貨幣から金本位制そして現代の管理通貨制へと「進化」してきた歴史を踏まえて、そうした思い上がりの欠陥を明らかにしつつ、貨幣にはなぜ価値があるのかという根源的な問いへの答えを探る。そして、仮想通貨に代表される分散コンピューティングの技術が作り出す新しい変化として、中央銀行による通貨発行独占の空洞化を展望し、あのハイエクが提唱した競争的通貨発行モデルの現代化を試みる。
【各回の講義予定】
第1回 2024/ 5/13(月) 貨幣はどこから来たのか〜金属貨幣の時代から現代まで
第2回 2024/ 5/20(月) 行き詰まる金融政策〜成長の屈折と異次元緩和の教訓
第3回 2024/ 5/27(月) 貨幣価値はバブルかリアルか〜FTPLで解く現代の問題
第4回 2024/ 6/ 3(月) 貨幣はどこに行くのか〜競争的通貨発行の時代を展望する
【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講は6月10日(月)を予定しています。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 岩村 充 |
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肩書き | 早稲田大学名誉教授 |
プロフィール | 東京都生まれ。1974年、東京大学卒業。日本銀行を経て1998年から2021年まで早稲田大学教授。2002年、早稲田大学博士。2021年、早稲田大学名誉教授。『国家・企業・通貨』(2020年、新潮選書)、『ポストコロナの資本主義』(2020年、日本経済新聞出版)など著書多数。 |
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