学内講座コード:24122311
この講座について質問する主催:
明治大学リバティアカデミー [ 明治大学リバティアカデミー オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
海外と日本の娯楽映画で探る日本の「未来」【ハイブリッド/オンライン】 日本と外国における難民問題、少子化問題、貧困問題、労働搾取とモラハラ、人権意識と差別(人種、階級、ジェンダー、地域、出自をめぐる)【Zoom/世界の文化・歴史/対面の文化・歴史/】
申し込み締切:
2024年05月07日 (火) 00:00
開催日時:
2024月5年15日(水)~2024月6年19日(水)/14:00~15:30
入学金:
-
受講料:
19,800円
定員:
30名
講座回数:
6回
講座区分:
前期
その他:
補足:
-
【講座趣旨】
映画は基本的に娯楽です。しかし、中には娯楽映画でありながら、思索を促すものもあります。本講座では、そうした海外(ヨーロッパや米国、ウクライナ、韓国、メキシコ)や、日本の昔を舞台にした娯楽映画を見ながら、それに描かれた土地固有の社会問題を論じつつ、現代日本と日本人の在り方を考えます。
安倍政権以降に頻繁に取り沙汰されるようになった官僚の「忖度(そんたく)」は、最近始まったことなのか。日本の進むべき道は軍拡なのか軍縮なのか。難民をめぐる日本の「入管」制度の問題はどうなのか。乳児出生率が2に満たない(将来の労働人口の減少により、衰退する)日本で優先的な課題である少子化問題をどうするのか。労働力不足を移民で補うさいに我々はどういう意識をもたねばならないのか。こういった諸々の社会問題を取り上げたいと思います。
【特記事項】
●ハイブリッド講座●
オンライン講座と対面講座を同時に実施する講義形式です。
<ハイブリッド/対面>
教室内で講師が行う対面講義をご受講いただきます。
<ハイブリッド/オンライン>
教室で行われる対面講義をリアルタイムのZoom配信にてご受講いただきます。
お申込みの際は「ハイブリッド/対面」もしくは「ハイブリッド/オンライン」いずれかのページをご確認の上、お手続きをお願いいたします。
※こちらはリアルタイム配信型(見逃し配信付き)で受講希望の方専用の申込ページです。
キャンパス(対面型)で受講を希望される方はこちらからお申し込みください。
■申込締切日:5月7日(火)
■申込に際し、必ず申し込み方法 をご確認ください。
■受講に際し、必ず受講規約をご確認ください。
■オンライン講座受講に際し、必ずオンライン講座注意事項をご確認ください。
(見逃し配信視聴方法、Zoomご利用ガイドもこちらをご参照ください)
【講義概要】
第1回 5月15日(水) マリナ・エル・ゴルバチ監督『世界が引き裂かれる時』(ウクライナ、2022年)
ドンバス地方のウクライナの内戦(2014年)を扱った映画で、核問題、戦争の実態(ロシアと欧米の関与)、日本がどうかかるべきかについて考えます。
第2回 5月22日(水) ホン・ウィジョン監督『声もなく』(韓国、2020年)
少子化の進む韓国を扱った犯罪映画で、激化する学歴(受験)競争、男尊女卑のイデオロギー、貧困問題などを考えます。
第3回 5月29日(水) 今泉力監督『アンダーカレント』(日本、2023年)
東京の下町の公衆浴場を舞台に「効率」と「生産性」を重視する、経済成長後の日本のあり方を問う。失踪と探究、アイデンティティとトラウマの問題、女性の自立などを扱う。
第4回 6月5日(水) ダルデンヌ兄弟監督『トリとロキタ』(ベルギー・フランス、2022年)
ヨーロッパにおける難民問題を、難民の視点から扱った映画で、先進国に押し寄せる難民にどう対処すべきか、日本人の人権意識について考えます。
第5回 6月12日(水) キャリー・フクナガ監督『闇の列車、光の旅』(アメリカ・メキシコ、2009年)
米国への移民問題を、難民の視点から扱った映画で、貧困と暴力、南米のマチスモ(男尊女卑)、難民に手を差し伸べる市民団体のボランティア活動などについて考えます。
第6回 6月19日(水) アキ・カウリスマキ監督『枯れ葉』 (フィンランド・ドイツ、2023年)
北欧フィンランドの首都を舞台に、経済的に不安定な非正規雇用者(パート)の男女の恋愛を描く。孤独と恋愛、肉体疲労とアルコール依存症、非熟練肉体労働と娯楽(たばこ、カラオケ、映画)などの関係を扱う。
名前 | 越川 芳明 |
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肩書き | 明治大学名誉教授 |
プロフィール | 1952年千葉県生まれ。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科単位所得退学。専攻は米文学。90年代後半から、米墨国境地帯のボーダー・ピープルの「声」と「歌」を聴くために、精力的にフィールドワークを行う。著書に『トウガラシのちいさな旅 ボーダー文化論』、『ギターを抱いた渡り鳥 チカーノ詩礼賛』、『周縁から生まれる ボーダー文学論』、『カリブ海の黒い神々 キューバ文化論序説』など多数。 |
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