学内講座コード:2411G107
この講座について質問する主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
【オンライン】ウポポイができるまで 〜白老町のポロト湖畔の歴史とアイヌ語〜
申し込み締切:
2024年06月03日 (月) 23:30
開催日時:
6月13日(木)~6月20日(木)/18:30〜20:00
入学金:
3,000円
受講料:
5,000円
定員:
50名
講座回数:
2回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
日本の魅力ある博物館・美術館シリーズウポポイ(民族共生象徴空間)国立アイヌ民族博物館2021年春期より「日本の魅力ある博物館・美術館シリーズ」講座がスタートしました。北海道から沖縄まで、日本全国の魅力ある個性的なミュージアムとそのコレクションについて、現地からオンラインで講座をお届けしています。今回は北海道の民族共生象徴空間(愛称:ウポポイ)の国立アイヌ民族博物館からお二人の専門家が講師を担当し、社会人類学、先住民研究が専門の深山直子准教授がナビゲーターを務めます。ぜひご受講ください。日本では明治以降、アイヌに対して植民地主義的な政策が講じられ、かれらの固有な文化は衰退を余儀なくされました。その一方で世界各地では1970年代以降、先住民族運動が高揚し、先住民族の地位の向上や権利の獲得が進みました。しかし日本では、政府がアイヌを先住民族として認めず、アイヌをめぐる過去や現状の批判的再考がなかなか進まないなかで、アイヌ文化の復興はなおも困難であり続けてきたといえます。ところが、21世紀に入ったあたりから、このような状況が大きく変わってきました。2007年に国連で「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されたことに伴い、2008年に国会の衆参両議院の本会議において「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が採択され、これを受けて設置された「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」は「民族共生の象徴となる空間」の整備を提言しました。こうして北海道白老郡白老町にて2020年に、国立の「民族共生象徴空間」、愛称ウポポイが誕生しました。このウポポイの中心施設こそ、本講座でとりあげる「先住民族アイヌの歴史と文化を主題とした日本初・日本最北の国立博物館」、国立アイヌ民族博物館です。アイヌの歴史と文化に関して、なにをどのように「展示」あるいは発信しているのでしょうか。アイヌそして非アイヌにとって、博物館はどのような可能性や課題があるのでしょうか。本講座では国立アイヌ民族博物館という、日本の大きな転換を象徴する先例のないプロジェクトのさなかで、日々奮闘していらっしゃる2人の先生方をお迎えし、博物館の歴史的経緯(立石)、博物館の言語(深澤)という視点からお話を頂きます。
【講座スケジュール】
第1回 06-13 18:30~20:00
第2回 06-20 18:30~20:00
※アーカイブ配信(録画:7日間限定)も視聴できます。
※高校生は専用ページからお申し込みください。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 深澤美香 |
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肩書き | 国立アイヌ民族博物館 研究員 |
プロフィール | 北海道生まれ。千葉大学大学院博士後期課程修了、博士(文学)。専門は言語学(アイヌ語)。2017年より国立アイヌ民族博物館設立準備室にてアイヌ語関連業務に携わり、2020年より現職。企画に携わった当館展覧会として「ゴールデンカムイ トゥラノ アㇷ゚カㇱアン ─ 杉元佐一とアシㇼパが旅する世界 ─」(第2回特別展示、2021)、「CHIRI MASHIHO 知里真志保 — アイヌ語研究にかけた熱意 —」(第4回特別展示、2022)。 |
名前 | 立石信一 |
肩書き | 国立アイヌ民族博物館 学芸主査 |
プロフィール | 長野県生まれ。横浜市立大学大学院国際文化研究科博士前期課程修了。専門は近現代史。2018年より国立アイヌ民族博物館設立準備室にて展示業務に携わり、2020年より現職。企画に携わった展覧会として、「ウアイヌコㇿ コタン アカㇻ 民族共生象徴空間(ウポポイ)のことばと歴史」(第3回テーマ展示、2022)、「“アウタリオピッタ” アイヌ文学の近代-バチラー八重子、違星北斗、森竹竹市-」(第6回特別展示、2023)。 |
名前 | 深山直子 |
肩書き | 准教授 |
プロフィール | 人文社会学部所属。専門は社会人類学、先住民研究、オセアニア地域研究。近年の共編著に『考えてみよう先住民族と法』(信山社 2022)、『先住民からみる現代世界』(昭和堂 2018)。 |
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