学内講座コード:24A1600049
この講座について質問する主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
新聞社のデータベースと取材経験から語る 昭和・平成テーマ別史「メディアの攻防」【対面講座】 ~週刊誌、映画会社、フォークソング、企業不祥事、国鉄解体~
申し込み締切:
2024年05月20日 (月) 23:30
開催日時:
6月 3日(月)、 6月10日(月)、 6月17日(月)、 6月24日(月)、 7月 1日(月)/15:30~17:00
入学金:
-
受講料:
9,000円
定員:
30名
講座回数:
5回
講座区分:
前期
その他:
8100(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
講師は、毎日新聞社の現役の教育担当委員で、長年新聞記者、週刊誌記者、テレビプロデューサーとしてメディアでのキャリアが豊富です。神奈川大学では「ことばとジャーナリズム A」「ことばとマスメディア A」の講義を行っています。新聞社が創業から保存している膨大な写真・記事のデータを使い、さらにデジタルの音声・動画も駆使し、戦後の昭和・平成史をテーマ別にジャーナリステックな視点から検証します。激動の昭和・平成の時代をみなさんとともに振り返ってみましょう。生きた時代を振り返ることで現代をどう生きるかを考えるきっかけにもなるとことでしょう。なお、この講座は2023年後期に行われた「新聞社のデータベースを駆使した 写真・記事で読み解く戦後昭和・平成史」の続編と言えるものですが、新規に受講しても学ぶことができるようにプログラムを組んでいますので気軽にお申し込みください。
【講座スケジュール】
第1回 6月 3日(月) 既得権力に挑む「週刊誌」の攻防~オウム真理教から命を狙われた編集長
詳細:2023年、101年の歴史を誇る「週刊朝日」が休刊した。活字離れが著しい今日、週刊誌の生き残りがかかる。「文春砲」などまだまだ週刊誌は健在だが、長期低落は否めない。だが、週刊誌は既得権力や不正に挑んできた。日本の文化史、事件史、政治史で週刊誌はどのような役割を果たしてきたのか。初めてオウム真理教の「狂気」に挑んだサンデー毎日と当時の編集長を中心に週刊誌の歴史を振り返る。
参考文献「新聞記者で死にたい」牧太郎(中公新書)。
第2回 6月10日(月) 映画会社の攻防~石原裕次郎と宇野重吉の心意気
詳細:石原裕次郎主演映画「黒部の太陽」(原作は毎日新聞連載)公開から2023年で55年。石原裕次郎は、兄石原慎太郎の芥川賞受賞作品「太陽の季節」原作の映画で鮮烈デビュー。その後も日活のエースとして活躍したが、1963年に独立。当時映画会社は「5社協定」(当初松竹・東宝・大映・新東宝・東映。後に日活参加で6社協定。1961年に新東宝経営破綻により「5社協定」に)を結び、独立した俳優を排除していた。それに挑んだ石原裕次郎と同じく独立した三船敏郎。そして支援を惜しまなかった宇野重吉率いる劇団民藝の物語を中心に、日本の映画史を振り返る。講師は宇野重吉、石原裕次郎夫人まき子にインタビュー経験がある。
第3回 6月17日(月) 反戦歌からラブソングへ、「フォークソング」隆盛の攻防
~ザ・フォーク・クルセダーズを中心に
詳細:70代安保闘争・学園紛争を通して「フォークの神様」と言われた岡林信康らの反戦フォークが隆盛した。だが、吉田拓郎の「結婚しようよ」を機に、フォークソングは「反戦の歌」から「ラブソング」に変質していく。その過程で、吉田拓郎はコンサートで反戦フォークファンから「帰れコール」を何度も受ける。フォークソングの原点とも言える岡林信康からザ・フォーク・クルセダーズ(加藤和彦、北山修、はしだのりこ、坂崎幸之助を中心に)の「イムジン河」へ。そして、吉田拓郎、かぐや姫の「神田川」にいたる音楽史におけるフォークの存在意義について考える。(2022年、北山修、坂崎幸之助、南こうせつ、イルカのコンサートに参加)
第4回 6月24日(月) 「企業不祥事」企業広報とメディアの攻防 ~企業とメディアの関係を問う
詳細:古くは昭和電工事件から現在の旧ジャニーズ事務所創業者性加害問題まで、企業とメディアは蜜月でありときには刃であった。戦後歴史に残る企業不祥事のうち、「ダイエー崩壊」「雪印消滅」などメディアとの攻防が激しかった企業不祥事中心に、ダイエー創業者中内功、ソニー会長出井伸之、キヤノン会長御手洗冨士夫(経団連会長)など幾多の企業トップインタビューを経験した講師が企業とメディアの攻防を振り返る。
第5回 7月 1日(月) 「国鉄解体」の攻防 ~民営化の真実
詳細:中曽根政権は3公社5現業の「解体」に取り組んだ。特に国鉄解体での攻防は、国鉄トップが「民営化反対」であったため、激しい攻防を繰り広げた。第2次臨調第四部会長として国鉄分割民営化に取り組んだ加藤寛慶応大学教授、「国鉄改革3人組」の3人(松田昌士JR東日本会長、井手正敬JR西日本会長、葛西尊之JR東海会長にインタビュー経験がある講師が「国鉄解体」とメディアとの攻防を検証する
【教材】
(参考まで)
「新聞記者で死にたい」牧太郎(中公新書)792円(税込)
※教材費は受講料に含まれません。購入等については講座開始前にご案内します。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 内山 勢 |
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肩書き | |
プロフィール | 新潟県出身。1983年毎日新聞社入社。山形支局、サンデー毎日編集部、大阪社会部、東京経済部、日本BS放送(BS11)プロデューサーなどを経て、2010年4月から20年3月まで、キャンパる編集長。現在教育担当委員(大学担当)。2016年4月から宇都宮大学非常勤講師(地域メディア演習)、2018年4月から静岡大学客員教授(地域メディア論)、2020年4月から神奈川大学非常勤講師(ジャーナリズム論、マスメディア論)。新聞、週刊誌、テレビ、デジタルを担当し、メディア全般に詳しい。 |
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