学内講座コード:24A1600008
この講座について質問する主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
「日本を知る」ために【対面講座】 ー日本ナショナリズムの再検討のまとめとしてー
申し込み締切:
2024年04月30日 (火) 23:30
開催日時:
5月11日(土)、 5月18日(土)、 5月25日(土)、 6月 1日(土)、 6月 8日(土)/13:00~14:30
入学金:
-
受講料:
9,000円
定員:
30名
講座回数:
5回
講座区分:
前期
その他:
8100(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
今、世界は、自国第一主義という妖怪が徘徊し、国家や民族の名による分断・対立が深刻化の度を強めている。しかし、人々は、それぞれの国家や民族についてどれほどの認識を持っているのだろうか。権力の座にある者が描き、あるいは単に古くからそうであると決めつけられたイメージに漠然と従っているだけということはないだろうか。もしそうであれば、分断や対立は解き難く、混迷した世界からの脱出の道は見えてこない。この状況に、日本だけが例外であるわけではない。偏狭なナショナリズムに陥る危険性は、少しも消えていない。
思い込みや常識への安易な依存が、そうした危険性を増幅させる。まず自らに本当に自らの属する国家や民族、社会や文化、歴史について知っているかと問い続けることが、そうした危険性を免れる唯一の道である。
【講座スケジュール】
第1回 5月11日(土) 第一回 能登調査より
詳細:能登の調査は、私にとって初めての本格的な現地調査であり、総合調査であった。この調査で学んだことは限りなく多い。未だに総括できないほどであるが、できるだけ地域の歴史の問題に絞って、問題を提起してみたい。
第2回 5月18日(土) 第二回 佐渡に通って考えたこと
詳細:佐渡は、私のつれあいの故郷であり、実家のあるところであった。里帰りなどで通い始めて五十年以上になる。相模湾で育った私には、その地理、言葉などその対照的性格について考えざるをえなかったし、いまでも考えている。
第3回 5月25日(土) 第三回 岩手の偉人の故郷
詳細:岩手県一関市大東町渋民は、近世岩手の偉人芦東山の出身地であり、生涯をすごしたところである。近世の地方における学問・思想の状況を知るうえで貴重な史料に出会うことができた。
第4回 6月 1日(土) 第四回 瀬戸内海から玄界灘へ
詳細:瀬戸内海西部の二神島では、海の民の歴史や文化についての眼を開いてもらった。対馬では、戦後九学会の連合調査を踏まえた現状調査を試みたが、調査の地域社会への影響の問題にも気づかされた。
第5回 6月 8日(土) 第五回 ブラジルにて
詳細:ブラジルでは、日系移民とその子孫の方々との交流を通じて、海外に出た日本人の生活や意識に触れることができた。そこには、「日本人とは何か」を考えさせる多くの問題があることに気づかされた。自分達を知るためには、視点をできる限り日常生活から離れたところに置くことが有効であるが、ブラジルでそのことの重要性を再認識した。
【教材】
※講師の判断により、講義内でプリントを配布することがございます
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 橘川 俊忠 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1945年生まれ。東京大学法学部卒業。専門は日本政治思想史。著書に『近代批判の思想』(論創社)、『歴史解読の視座』『日本の民俗学者― 人と学問』(以上、共著、御茶の水書房)、『奥能登と時国家研究編2』(平凡社)、『終わりなき戦後を問う』(明石書店)、『丸山眞男「日本政治思想史研究」を読む』(日本評論社)などがある。 |
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