学内講座コード:24A1600017
この講座について質問する主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
地域を親しむヒントを紹介! 横浜・鶴見の歴史民俗探訪【対面講座】
申し込み締切:
2024年07月22日 (月) 23:30
開催日時:
8月 5日(月)、 8月19日(月)、 8月26日(月)、 9月 2日(月)、 9月 9日(月)/15:00~16:30
入学金:
-
受講料:
9,000円
定員:
30名
講座回数:
5回
講座区分:
前期
その他:
8100(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
私たちが普段暮らす地域社会には、どのような歴史や暮らし、文化があるのでしょうか。本講座では、横浜・鶴見を対象に、歴史学や民俗学の視点からさまざまなテーマを取り上げて、地域の歴史民俗について学びます。また、その地域社会の良さに気づくためにはどのような方法があるのかなど、地域に親しむヒントもご紹介します。
講座を主催するのは、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科の修了生・院生による「鶴見歴民研究会」です。本会は2022年7月から、横浜・鶴見のまちの歴史や民俗を総合的に調査・研究しています。本講座はその成果発表としての講座となります。
※講座の進行状況により、内容が前後することがあります。
【講座スケジュール】
第1回 8月 5日(月) 日本人の海外移民の歴史(講師:加藤里織)
詳細:今や南米タウンとして全国的に知られるようになった鶴見・潮田地区。なぜ、鶴見にはブラジルを始めとするラテンアメリカ出身者が多いのでしょうか? その理由を探るために、本講座では日本の移民の歴史について学習します。これまで知っているようで知らなかった日本人の移民の歴史、特に鶴見と関係の深いブラジル移民に焦点を当ててご紹介します。
第2回 8月19日(月) 中国・沖縄の文化を知る(講師:小熊誠)
詳細:1859年の開港以来、横浜は日本から世界とつながる窓口として発展を遂げてきました。そんな横浜の中でも鶴見区には現在、80か国を超える国の人々が暮らしており、中国の人々が最も多数を占めています。また戦前から沖縄からの移住者が多く住むことでも知られています。鶴見という地域を理解するためには、中国と沖縄の文化の理解が不可欠です。本講座では風水と門中に焦点を当てて、鶴見への理解を深める手がかりを提供します。
第3回 8月26日(月) 多文化共生の観点からみる鶴見の食文化(講師:李徳雨)
詳細:鶴見は外国人居住者数が神奈川県内で上位にあるほど多国籍の外国人が居住しています。
「多文化共生」というキャッチフレーズで鶴見の食文化は世界各国の食文化として紹介されています。「食」というのは、人間が生物学的に肉体を維持するために確保しなければならない主対象であり、食に関しての人々の行為は、文化的選択が必要されます。この「選択」という問題を多文化共生の観点から、鶴見の食文化を考えてみます。
第4回 9月 2日(月) 鶴見の道具(民具)と暮らし(講師:有馬絵美子)
詳細:暮らしの中で使われてきた道具(民具)は、地域や社会の歴史を雄弁に物語ります。神奈川宿と川崎宿の「間の宿」として発達し、京浜工業地帯の一角として発展を遂げてきた鶴見では、どのような民具が使用され、どのような暮らしが紡がれてきたのでしょうか。郷土資料館に所蔵された民具を手がかりに、暮らしの変遷や地域の特徴について考えます。
第5回 9月 9日(月) 近代文学に見る鶴見(講師:佐藤健太)
詳細:近代以降の横浜はさまざまな文学作品の舞台となった土地であり、鈴木俊裕編著『横浜近代文学事典』(鼎書房、2021年)といった事典が編まれるほどです。京浜工業地帯に位置する鶴見は労働者が多数住み、戦前はプロレタリア文学運動が、戦後はサークル運動が盛んでした。そんな鶴見で生まれ育った作家・小池(野澤)富美子の小説「煉瓦女工」(1940年)などをテキストに、戦前における女性の労働、暮らし、病など、生きることについて考えます。
【教材】
各回ごとに資料を配布します
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 加藤 里織 |
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肩書き | |
プロフィール | 日本常民文化研究所特別研究員。 専門分野は日本近現代史(移民・海外神社・食文化)。『首里城と沖縄神社』(共著、近現代資料刊行会)ほか。 |
名前 | 小熊 誠 |
肩書き | |
プロフィール | 神奈川大学学長、同大国際日本学部教授。 専門分野は、民俗学、文化人類学。著書に『沖縄における門中の歴史民俗的研究』(第一書房発行・風響社発売)ほか。 |
名前 | 李 徳雨 |
肩書き | |
プロフィール | 神奈川大学歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了生。 論文に「在外韓国人の食文化の実在と比較民俗学的試論」『現代民俗学考 郷土研究から世界常民学へ』(佐野賢治編、春風社)ほか。 |
名前 | 有馬 絵美子 |
肩書き | |
プロフィール | 神奈川大学歴史民俗資料学研究科博士後期課程在学生。 論文に「除雪に関する民俗知識の継承―消雪池と克雪住宅の変遷から―」『非文字資料研究』26号ほか。 |
名前 | 佐藤 健太 |
肩書き | |
プロフィール | 編集者。専門分野は、ハンセン病文学、疾病と文学。 論文に「「鼻の周辺」の周辺̶戦後ハンセン病治療史と文学」『ハンセン病 日本と世界』(工作舎)ほか。 |
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