学内講座コード:E2404016
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主催:
東京外国語大学 TUFSオープンアカデミー [ 東京外国語大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
ことばとジェンダー 【一般受付】⑤2/16(金)13:00 ~ 3/7(木)23:59
申し込み締切:
2024年03月08日 (金) 00:00
開催日時:
04月04日(木) ~ 07月04日(木)/19:30~21:00
入学金:
-
受講料:
11,800円
定員:
30名
講座回数:
12回
講座区分:
前期
その他:
補足:
-
【講座内容】
最近は、以前と比べるとジェンダーにかかわる問題が改善されてきているように見えます。確かに、1985年に男女雇用機会均等法が制定されて以降、改善されたところもありますが、未だ、様々な問題が残されています。特に、「ことば」というものはあまりにも無意識のうちに身につけたものだけに,社会制度の改革などとは裏腹に、「ことばとジェンダー」に関わる「問題」は、その問題の存在にさえ気づいていないことも多いと言えます。例えば、女性から見た配偶者を表す「主人」ということばについては賛否両論があり、半世紀以上も前から、様々な観点から議論されてきています。外国人が疑問に思うことばとして、外国人に対する日本語教育で取り上げられることも多い問題です。それにもかかわらず、それがなぜ問題なのか考えたこともない人も多いかもしれません。そして状況は,大きく変わることはありません。「ことばとジェンダー」に関わる問題は、実は、日本だけの問題ではありません。最初にこの問題を提起したのは、アメリカの言語学者であるロビン・レイコフです。本講座では、この世界共通と言ってもいい問題を、文献を読み解きながら、その問題や主張の理解に努めるとともに、講座での議論を通して、この問題について自分自身で考える力、そして、できれば実践する力をつけることを目標とします。また、今日の多文化共生社会の中、これらの日本語の問題を「外国人に対する日本語教育」にいかに生かすかについても一緒に考えたいと思います。
◆受講案内(受講規約)◆
◆オンライン講座に係る環境準備◆
◆よくある質問◆
【重点を置く学習内容】
各回のテーマについて関連資料を読み、その内容を踏まえた上でのディスカッションを重視したいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 2024/ 4/ 4(木) 「ことばとジェンター」に関わる問題意識の共有
第2回 2024/ 4/11(木) 研究の流れ(1)誰がこの問題を始めたのか?
第3回 2024/ 4/18(木) 研究の流れ(2)日本語についての研究
第4回 2024/ 4/25(木) 日本語の女ことば(1)壽岳章子
第5回 2024/ 5/ 9(木) 日本語の女ことば(2)現代日本語研究会
第6回 2024/ 5/16(木) 日本語の女ことば(3)鈴木睦の研究
第7回 2024/ 5/23(木) 日本語の女ことば(4)ポライトネスの観点から
第8回 2024/ 5/30(木) ことばとアイデンティティ(1)女の子の男ことば
第9回 2024/ 6/ 6(木) ことばとアイデンティティ(2)「主人」ということば
第10回 2024/ 6/20(木) 作られるジェンダー・イメージ(1)ことば・メディア
第11回 2024/ 6/27(木) 自らがつくるイメージ(1)言葉は社会を変えられる
第12回 2024/ 7/ 4(木) 総まとめ(ことばとジェンダー、日本語の問題,日本語教育など)
【受講対象者】
「ことばとジェンダー」の問題に興味があるすべての方
【テキスト】
宇佐美まゆみ編著『言葉は社会を変えられる』明石書店 ISBN : 9784750309293,
及び,講師作成の教材・レジュメ等を電子配布
【備考】
【一般受付】
本講座の一般受付期間は次のとおりです。
【一般受付】(5)2024年2月16日(金)13:00~2024年3月7日(木)23:59
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 宇佐美 まゆみ |
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肩書き | 本学名誉教授 |
プロフィール | ハーバード大学教育学博士(Ed.D)。専門は言語社会心理学、語用論。心理学における学習理論が言語習得論に活かせることから日本語教育にも携わるようになり、台湾、アメリカでも教鞭を取る。専門のポライトネス理論研究のほか、女性、高齢者など社会的マイノリティの視点に立ち、「言葉」がいかに現実認識を形成し、再生産しているかという観点から、研究・執筆活動を行っている。関連の主な著書に,『言葉は社会を変えられる』明石書店(1987)などがある。 |
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