学内講座コード:140413
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校 (東京都) ]
講座名:
イタリア・ルネサンス美術 都市(ヴェネツィア)と美術
申し込み締切:
2024年01月08日 (月) 23:30
開催日時:
1月10日(水)~ 2月14日(水)/10:40~12:10
入学金:
-
受講料:
20,493円
定員:
30名
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
会員受講料: 17,820円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・ヴェネツィアの誕生伝説を、ヴェネツィアと聖母という観点から理解する。
・ヴェネツィアの栄光を、ヴェネツィアとサン・マルコという聖人から理解する。
・ヴェネツィア共和国の安定性、を擬人像「正義」(Giustizia)と絡めて理解する
上記を通じて、都市がイメージをいかにプロパガンダとして用い、時に危機を乗り越えようとしたかを理解する。
【講義概要】
ヴェネツィアはその立地の特異性(浅瀬に造った人工島)から、自国を神(聖母やイエス)と同一視し、自国の栄光をそこに重ねてきました。一方、ヴェネツィアはまた、自国を「正義」(Giustizia)の寓意像に重ねることによって、ヴェネツィアの政治の正当性と賢明さを主張してきました。
また、聖マルコがヴェネツィアに眠ることの正当性を主張するために、新たに聖マルコの伝説を作り、聖マルコこそ、ヴェネツィアをどんな苦境からも救ってくれる聖人であるとの認識を共有してきました。
本講座では、こうしたイメージをヴェネツィアの政治状況と絡めながら解説し、イメージがプロパガンダとしてどのように機能したかを考えます。
【各回の講義予定】
第1回 2024/ 1/10(水) ヴェネツィアの成り立ち、歴史、伝説
第2回 2024/ 1/17(水) ヴェネツィアにとっての聖母
第3回 2024/ 1/24(水) ヴェネツィアと「正義」の寓意像
第4回 2024/ 1/31(水) パラッツォ・ドゥカーレの装飾
第5回 2024/ 2/ 7(水) サン・マルコの伝説
第6回 2024/ 2/14(水) ルネサンス期、サン・マルコの伝説の絵画化
【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講日は2月21日(水)を予定しています。
◆本講座は、イタリア・ルネサンス美術に関して専門的な解説を行います。受講に際しては相当に専門的であるということをご留意ください。講座では場合によっては限られた作品に特化して解説することもあり、したがって一般的で有名な作品を次々に眺めて楽しむといったことにはなりません。
◆2023年度の同名講座の継続講座で2022年冬学期からの継続講座ですが、新規の方も歓迎します。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 髙橋 朋子 |
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肩書き | エクステンションセンター講師 |
プロフィール | 1952年京都市生まれ。早稲田大学文学研究科西洋美術史専攻。専門分野はルネサンス期のヴェネツィア派の絵画。特にジョルジョーネと若い頃のティツィアーノが主要研究テーマ。早稲田大学、学習院大学、学習院女子大学、埼玉大学、他で非常勤講師を務めた。主要著書に『ウェヌス―豊穣からエロスへ―』(悠書館)、主要訳書に、ピーター・ハンフリー著『ルネサンス・ヴェネツィア絵画』(白水社)がある。 |
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