学内講座コード:310108
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
『更級日記』を読むー夢みる少女の旅と人生
申し込み締切:
2023年05月07日 (日) 23:30
開催日時:
5月 9日(火)~ 6月13日(火)/13:10~14:40
入学金:
-
受講料:
20,493円
定員:
24
講座回数:
6回
講座区分:
前期
その他:
会員受講料: 17,820円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【講義概要】
美しい物語の世界を夢みていた少女。その少女は十三歳の折、それまで暮らしていた東国から都へ帰還することになります。その旅の記録から、『更級日記』は始まります。『更級日記』に描かれている、平安時代に生きていた一人の少女の夢と憧れ、またそれと引き替えのように体験することになる親しい人ーとの悲しい別れの記事をていねいに読んでいきます。そして、現代の私たちも同じように心の中に抱いている憧れや怖れが人生において持つ意味について、それぞれが考える機会にしたいと思います。ことばの意味についても時間をかけて解説し、古典を原文で読む機会が少ないという方にもわかりやすく説明するように務めます。
【各回の講義予定】
第1回 2023/ 5/ 9(火) 旅の始まり。『更級日記』の冒頭部分について、様ーな角度から考えます。
第2回 2023/ 5/16(火) 「まののてう」の遺跡。「竹芝伝説」。旅の途上で作者が耳にする興味深い伝説を中心に、日記との関わりを考えます。
第3回 2023/ 5/23(火) 「すみだ川」。「足柄の遊女」など。旅における国境を越えることの意味について、また足柄で不思議な遊女と出会った体験について考えます。
第4回 2023/ 5/30(火) 「帰京」。「様ーな別れ」。都へ帰る早ー、作者は立て続けに親しかった人ーとの別れを体験します。それと引き替えのように手に入れた物語の草子。そこに見られる主題性について考えます。
第5回 2023/ 6/ 6(火) 「侍従の大納言の姫君の生まれ変わりという、不思議な猫の出現」。「親しかった姉の死」。少女が体験する様ーな印象的な出来事についてとりあげます。
第6回 2023/ 6/13(火) 「東山へ」。「源氏物語体験」。作者の初恋か?といわれる出来事を中心に、また時間があれば、日記末尾の主題が明らかになるくだりにも触れたいと思います。
【テキスト・参考図書】
テキスト
『更級日記 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫)(ISBN:978ー4043734016)
【備考】
資料は当日手持ち、PC使用しない
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 土方 洋一 |
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肩書き | 青山学院大学教授 |
プロフィール | 広島県生まれ。青山学院大学文学部日本文学科教授。博士(文学)( 2000年 東京大学)。専攻分野は平安朝文学、物語論。主な著書に「源氏物語のテクスト生成論」(2000年 笠間書院)、「枕草子つづれ織り 清少納言、奮闘す」(2022年 花鳥社)等。 |
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