学内講座コード:2231T005
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
古代の東京下町とヤマト王権
申し込み締切:
2022年11月01日 (火) 23:30
開催日時:
11月11日(金)~12月9日(金)/18:30~20:00
入学金:
3,000円
受講料:
7,500円
定員:
15
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
2001年8月4日、映画『男はつらいよ』で主人公寅さんの故郷葛飾区柴又で、帽子を被った埴輪が発掘されました。埴輪の帽子が寅さんと同じつばのめぐる帽子で、奇しくも8月4日は渥美清さんの命日であったことから、誰とはなしに「寅さん埴輪」と呼ばれるようになり、新聞やテレビで紹介されるようになりました。
この埴輪が出土した柴又八幡神社古墳は、その後の調査によって、6世紀末~7世紀初めに築かれた東京下町で初めての前方後円墳であることが確認されました。この発見は、古代の東京下町に前方後円墳を築くことのできる有力者が居たということを物語っており、東京下町の古代史に新たな1頁を加えることになりました。
古代の東京下町は、縄文海進後の上流部から土砂が運ばれ陸化が進行し、弥生時代末~古墳時代初頭になると微高地上に集落が営まれるようになります。その頃の遺跡からは、東海地方をはじめとする畿内・北陸地方など他地域の土器(外来系土器)の出土が顕著で、古代国家形成期の地域的な様相を示しており興味深いものがあります。
古墳時代後期には、古墳が築かれます。古墳の石室石材や埴輪を観察すると、北武蔵や房総方面との交流や、渡来文化の影響も読み取れます。東京下町に前方後円墳を築くことのできる有力者が居たということは、この地域の開発や経営は、ヤマト王権との繋がりのなかで進められたことを物語っています。
本講座では、従来等閑視されてきた東京下町の古代について、最新の研究成果を基にヤマト王権との関わりに注目して解説します。
【講座スケジュール】
第1回 11/11 18:30~20:00
第2回 11/25 18:30~20:00
第3回 12/09 18:30~20:00
【対象者】
一般の方・大学生・高校生
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 谷口 榮 |
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肩書き | 葛飾区産業観光部観光課学芸員、東京家政大学兼任講師 |
プロフィール | 博士(歴史学)。東京都葛飾区生まれ。国士館大学文学部史学地理学科卒。立正大学・明治大学・國學院大學・和洋女子大学兼任講師、NHK高校講座日本史講師も務めた。葛飾区産業観光部観光課長・主査学芸員。研究テーマは、江戸・東京の下町や旧葛飾郡域の環境と人間活動の変遷を通史的に研究、そのほか地形や自然環境と人間活動の関係性、文化遺産の保存と活用、地域的な飲食文化なども調査研究対象としている。NHK「ブラタモリ」にも出演。日本考古学協会理事、日本歴史学協会文化保護特別委員、境界協会顧問など。著作多数。2021年4月に『都市計画家 徳川家康(MdN新書)』を上梓。 |
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