学内講座コード:11B1610101
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
折口信夫『古代研究』を読む
申し込み締切:
2011年09月30日 (金) 23:30
開催日時:
10月 2日(日)、10月 9日(日)、10月16日(日)/13:00~14:30
入学金:
-
受講料:
5,000円
定員:
50名
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
近年あらためて注目を浴びている折口信夫の営為。残された著作は膨大であり、相互に複雑な関係を結んでいるので、折口思想の全貌を理解するのはなかなか難しい。しかし、自他ともに認める代表作『古代研究』には、刊行後、国文学と民俗学の二つの分野で独自の成果を上げていく折口信夫の「古代学」の種子が、すべて萌芽の状態で含まれている。『古代研究』は、いわば折口学の始原(アルファ)であるとともに終局(オメガ)である。『古代研究』を徹底的に読むことで、折口信夫の国文学と民俗学、芸能論と天皇論が孕んでいた未知なる可能性を浮き彫りにしていきたい。遠い過去に残されたテキストを読むことから、未来の表現がはじまる。折口信夫の実践を今こそ甦らせなければならない。
【講座スケジュール】
第1回10月 2日(日) 折口信夫の国文学―『古代研究』国文学篇を読む
詳細:「国文学の発生」、「万葉びとの生活」を中心に折口信夫の国文学の可能性を探る。
第2回10月 9日(日) 折口信夫の民俗学―『古代研究』民俗学篇を読む 1
詳細:「妣が国へ・常世へ」、「水の女」などを通して折口信夫の民俗学の可能性を探る。
第3回10月16日(日) 折口信夫の芸能論と天皇論―『古代研究』民俗学篇を読む 2
詳細:「翁の発生」を中心に芸能論を、「大嘗祭の本義」を中心に天皇論の可能性を探る。
【教材】
テキストとして、折口信夫『古代研究』(中公クラシックス版、全4巻)および折口信夫全集1~3(中央公論社)、その他(プリント等)を使用したいと思っています。中公クラシックス版および全集に関して購入する義務は課しませんが、 講義の前に読んでいただければより有意義な時間になると思います。なお『古代研究』は、現在はともに品切れ中です が、以前に全3巻の中公文庫、全6巻の角川文庫でも刊行されています。
名前 | 安藤 礼二 |
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肩書き | 文芸評論家、多摩美術大学准教授 |
プロフィール | 1967年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。文芸評論家、多摩美術大学美術学部准教授、同芸術人類学研究所所員。2002年「神々の闘争―折口信夫論」で群像新人文学賞優秀賞。著書に『神々の闘争 折口信夫論』(講談社、2004年、芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『光の曼陀羅 日本文学論』(講談社、2008年、大江健三郎賞・伊藤整文学賞)など。『折口信夫文芸論集』および『折口信夫天皇論集』(いずれも講談社文芸文庫)の編集を担当する。 |
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