学内講座コード:310702
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
東西冷戦を再考する 現代世界政治の起点として
申し込み締切:
2015年03月30日 (月) 23:30
開催日時:
4月 6日(月)~ 6月15日(月)/15:00~16:30
入学金:
8,000円
受講料:
23,652円
定員:
30名
講座回数:
10回
講座区分:
前期
その他:
ビジター価格 27,216円
補足:
-
【目標】
この講義の目標は、第二次世界大戦直後から約40年間の間続いた「冷戦」と呼ばれた時代の国際政治の歴史を振り返ることで、現在の世界政治がどのような特色をもっており、またどこに向かっているのかを考えるヒントをつかんでもらうことにあります。世界がアメリカとソ連をそれぞれの盟主とする二つのグループに分かれて対立していた「冷戦」の時代と、現在とでは世界政治のかたちが全く違いますが、「冷戦」の時代の国際政治の変化が、実は現在の世界政治のかたちを作る重要な条件をつくっていたことを、学んでもらいます。
【講義概要】
この講義では、冷戦時代の国際政治の歴史的展開について、その起源から説き起こし、それがどのように変化し、どのように終わったのかについて説明します。冷戦の国際政治といえば、一般的には、アメリカとソ連を盟主とした二つの陣営が、イデオロギーと安全保障をめぐって対立を繰り広げていた国際政治であると見られていると思います。しかし、実際の姿はもっと複雑です。アメリカとソ連だけではなく、その同盟国がどのような動きをしていたのか。政府だけではなく、一般市民はどのような影響力をもっていたのか。第三世界の諸国は、どんな役割を果たしていたのか。このような問題についても注目していかなければ、冷戦の時代の国際政治の全体像はとらえられません。
この講義では、この全体像をとらえながら、分析を試みます。また、冷戦の時代にどのような新しい国際政治の条件がうみだされてきたのか、そしてその条件がどのように現在の世界政治のあり方につながっているのか、といった問題についても議論をしてゆきます。冷戦の終焉は、いま私たちが生きている「冷戦後」とよばれる時代の起点です。そして、冷戦の終焉は、この冷戦国際政治の変化の終点です。だとすれば、冷戦の国際政治の変化を学ぶことで、「冷戦後」の今日の世界政治の性格を知ることもできるはずです。このような考え方をもって、講義を進めていくつもりです。
【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 6(月) 冷戦の新しい見方
第2回 2015/ 4/13(月) 冷戦の起源
第3回 2015/ 4/20(月) 冷戦におけるアジア
第4回 2015/ 4/27(月) ヨーロッパでの東西対立の安定化
第5回 2015/ 5/11(月) 米ソ核戦争の危機
第6回 2015/ 5/18(月) デタント(緊張緩和)
第7回 2015/ 5/25(月) 「新冷戦」?
第8回 2015/ 6/ 1(月) 冷戦の終焉
第9回 2015/ 6/ 8(月) 冷戦と市民
第10回 2015/ 6/15(月) 冷戦の教訓と現在の世界政治の姿
名前 | 田中 孝彦 |
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肩書き | 早稲田大学教授 |
プロフィール | 早稲田大学政治経済学部政治学科卒。一橋大学大学院修士課程修了。ロンドン大学博士号取得(D.Phil.)。主著に『日ソ国交回復の史的研究』(有斐閣、1993年、吉田茂賞、大平正芳記念賞受賞)。 |
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