学内講座コード:15A1612201
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
荻生徂徠『政談』を読む 近世政治・社会の実態と儒教(神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科主催講座2)
申し込み締切:
2015年06月11日 (木) 23:30
開催日時:
6月12日(金)、 6月19日(金)、 6月26日(金)、 7月 3日(金)、 7月10日(金)、 7月17日(金)/19:00~20:30
入学金:
-
受講料:
9,500円
定員:
30名
講座回数:
6回
講座区分:
前期
その他:
8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
『政談』は、荻生徂徠が、八代将軍徳川吉宗に提出した幕政改革の意見書である。徂徠は、古文辞学という独自の方法論を基礎に斬新な儒学の体系を作り上げた近世最高の儒学者であった。その学問は、抽象的な理論に止まらず、具体的な政治社会論、政策論に及ぶ広範なものであった。その徂徠が、最晩年にまとめた『政談』は、彼の理論と政策論の集大成と位置づけられる。したがって、徂徠の学問・思想を検討する場合、逸することができない重要な文献であるといってよい。さらに、『政談』は、優れた同時代人による、政治と社会に関する貴重な観察記録ともなっている。したがって、『政談』を読むという作業は、徂徠の思想・論理を知るためばかりではなく、近世社会の実態を知るために検討すべき課題をあきらかにするという意味を同時に持っている。
なお、テキストは、岩波文庫や講談社教養文庫、平凡社東洋文庫、岩波日本思想大系、荻生徂徠全集(河出書房、みすず書房)など各種刊行されているが、品切れ、絶版など手に入れにくい事情もあるので、講座で検討する部分を抜粋した資料集を準備・配布する。
【講座スケジュール】
第1回 6月12日(金) 荻生徂徠と『政談』
詳細:はじめにとして、徂徠思想の概要と『政談』の成立事情、時代背景について概説する。
第2回 6月19日(金) 第一巻 武家、旅宿の境界にあること
詳細:徂徠は、幕藩制の問題の一つは、武士が土地を離れ、都市に集住したことにあるとみていたが、それがどういう問題であったかを検討する。
第3回 6月26日(金) 第二巻 万事に制度の無きこと
詳細:もう一つの大きな問題は、万事に「制度」の無いことにあると徂徠は論じているが、制度が無いとはどういう意味かを考える。
第4回 7月 3日(金) 第三巻 人材登用策を中心に
詳細:徂徠の人材登用策は、徂徠政治論の大きな特色であるが、それは幕藩制・封建的身分制にとってどのような意味を持つかを中心に論じる。
第5回 7月10日(金) 第四巻 制度立替の具体策
詳細:徂徠が、政治・社会の全般にわたって提起した制度立替=改革のための諸方策について検討する。
第6回 7月17日(金) 徂徠政治論の現代的意味
詳細:最後に、まとめとして、徂徠の政治論が、今日の政治を考える上でも参考にすべき点があるかないか、また、それが近世政治・社会論としてどのような意味を持つかを論じる。
名前 | 橘川 俊忠 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1945年生まれ。東京大学法学部卒業。専門は日本政治思想史。著書に『近代批判の思想』(論創社)、『歴史解読の視座』『日本の民俗学者――人と学問』(以上、共著、御茶の水書房)、『奥能登と時国家研究編2』(平凡社)、『終わりなき戦後を問う』(明石書店)などがある。 |
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