学内講座コード:330405
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
早稲田の建築空間をめぐって 建築家・村野藤吾と今井兼次
申し込み締切:
2014年09月30日 (火) 23:30
開催日時:
10月 7日(火)~11月 4日(火)/13:00~14:30
入学金:
8,000円
受講料:
11,500円
定員:
30名
講座回数:
5回
講座区分:
後期
その他:
ビジター価格 13,200円
補足:
-
【目標】
空想のなかで、たとえばロダンの《考える人》を庭に設置してみよう。きっと庭全体の空間の表情が一変することに気づくだろう。建築も彫刻とおなじく立体である。その建築ひとつが周囲の雰囲気に多大な影響をあたえる。そのことを、日本の代表的建築家である今井兼次と村野藤吾が早稲田大学に残した作例にそって確認しながら、受講者が身近な建築群のあるべき姿まで敷衍して考えていけるようになればと考えている。
【講義概要】
早稲田大学には日本近代を代表する二人の建築家今井兼次と村野藤吾が設計した建物がのこされている。演劇博物館と會津八一記念博物館(旧図書館)は今井の作例で、文学部校舎は村野が建てた。それらの建物にこめた建築家の思いは一本の柱、一面の壁にも具現されているのだが、そうした柱や壁の声は、かならずしも教職員、学生、校友たちに伝わっていない。この講座を通じて、まずは建築作品に内在している声なき声を受講者に伝えてゆきたいと考えている。大学内の建築物は、近年急速に建て替えられ、高層化し、たしかに教室等の空間は物理的に拡大してはいるけれども、それら新棟がそこに通い、そこで学ぶ者たちに、いわば柱一本、壁一面をとおして語りかける言葉の質は、建替以前より充実したものとなっているのかどうか。そのような空間批評をもできうるところまで、受講者をみちびくことができればと願いつつ、講義をすすめてゆく。講義は5回おこなうが、最後の回は、早稲田大学のキャンパスをめぐりながら、具体的な観察をとおして、講義内容を確認する。この講座をとおして、我々を取り囲む建築群およびそれらが生み出す空間の質に対する理解が深化してゆくならば、おのずとヴェネチアが、パリが、ブリュージュが何故うつくしいのかといったこともわかってくるのではないかと(期待をこめて)思う。
【各回の講義予定】
第1回 2014/10/ 7(火) 村野藤吾の早稲田大学文学部校舎
第2回 2014/10/14(火) 村野藤吾の仕事
第3回 2014/10/21(火) 魂を打込んだ六本の柱 ― 今井兼次と早稲田大学図書館 ―
第4回 2014/10/28(火) 長谷川路可のフレスコ画・床モザイクの修復保存をめぐって
第5回 2014/11/ 4(火) 早稲田大学建築散歩
【ご受講に際して】
◆最終回は早稲田大学キャンパス(屋外・屋内)にて講義を行います。今井兼次設計の旧図書館(現會津八一記念博物館)、村野藤吾設計の文学部校舎などを実際にめぐりながら解説をいたします。現地集合・現地解散の予定です。交通費等の費用は別途実費をご負担いただきます。
名前 | 丹尾 安典 |
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肩書き | 早稲田大学教授 |
プロフィール | 1950年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程芸術学(美術史)単位取得満期退学。1991年より早稲田大学文学学術院教授。著書に『パリ、オルセ美術館と印象派の旅』(新潮社)『イメ-ジのなかの戦争』(岩波書店)『男色の景色―いはねばこそあれ―』(新潮社)など。 |
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