学内講座コード:13A1610201
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
「もののけ」たちの王朝時代 おしゃべりな「もののけ」たち
申し込み締切:
2013年04月25日 (木) 23:30
開催日時:
5月 9日(木)、 5月16日(木)、 5月23日(木)、 5月30日(木)/15:00~16:30
入学金:
-
受講料:
6,500円
定員:
30名
講座回数:
4回
講座区分:
前期
その他:
5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
王朝貴族たちが残した記録の多くに、さまざまな「もののけ」が登場します。「もののけ」というのは、かつては、物語の中だけの存在ではなく、現実の存在だったのです。王朝時代の人々にとって、「もののけ」は、日常生活の一部になってさえいたのでした。
そして、王朝時代の「もののけ」たちは、おしゃべりな存在でした。自分は誰なのか、なぜ人に取り憑くのか、どうして人を苦しめるのか、何が気に入らないのか、などなど、「もののけ」たちは、さまざまなことを延々と語り続けたりする存在だったのです。
また、彼らの言葉を聞いているとわかってくることなのですが、当時の「もののけ」たちは、それぞれにかなり個性的な存在でした。強気なの、弱気なの、怒りっぽいの、涙もろいの、強欲なの、謙虚なの――彼らは、それぞれに千差万別の人格を持っていたのです。そういう意味では、物語に出てくる架空の「もののけ」たちよりも、記録に見える現実の「もののけ」たちの方が、ずっとおもしろい存在なのかもしれません。
ですから、あなたも、王朝時代の「もののけ」たちのおしゃべりに、少し耳を傾けてみませんか。
【講座スケジュール】
第1回 5月 9日(木) 地獄の責め苦の辛さを訴える「もののけ」たち
河原院の悪霊/左大臣源融の亡霊/地獄を抜け出す「もののけ」
第2回 5月16日(木) 「もののけ」たちをしゃべらせる仕掛け
「もののけ」退治の方法/苦しむ「よりまし」/天皇に殴りかかる女房
第3回 5月23日(木) この世への未練を吐き出す「もののけ」たち
右大臣菅原道真の怨霊/九条右大臣藤原師輔の「猛霊」/具平親王の天かける亡霊
第4回 5月30日(木) 三条天皇を苦しめる「もののけ」たち
聖天(歓喜天)の望み/天台僧賀静の心残り/冷泉上皇の訴え
名前 | 繁田 信一 |
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肩書き | 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師(日本史/民俗学) |
プロフィール | 1968年東京都生まれ。1991年東北大学卒業。1993年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。 |
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