学内講座コード:330506
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
美しい身体とは何か・ダイエットから現代社会を考える
申し込み締切:
2015年10月08日 (木) 23:30
開催日時:
10月15日(木)~11月19日(木)/19:00~20:30
入学金:
8,000円
受講料:
14,191円
定員:
30名
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
ビジター価格 16,330円
補足:
-
【目標】
現代社会で多くの人が望む「やせる」をテーマに、身体を医学的(生物学的)な観点からではなく、社会とのつながりの中でとらえる見方を学びます。
【講義概要】
現代社会において適度にかつ健康にやせていることは、すでに老若男女に課せられた命題のように思われています。しかしながら20代、30代の女性にやせすぎの割合がもっとも多いことからわかるように、その命題が若い女性にとくに強く課されていることはいうまでもありません。
また一方で、適度にやせられず、ふつうに食べられなくなったり、あるいは過剰にやせすぎる状態は「摂食障害」として病気とみなされることもあります。しかし文化的、歴史的な観点からみると、やせていることが美しさと結びつくようになったのはむしろこの半世紀程度のことであり、またやせすぎていることが必ずしも病気とみなされてきたわけではないこともわかります。
なぜ現代社会では、やせることと美しいことがここまで分ち難く結びつき、またうまく食べられない状態は心の病気とみられることがあるのでしょうか。
本講義では、拒食と過食の具体的な事例をとりあげますが、その目的は摂食障害についての理解を深めることではありません。その状態を通じて、現代社会の構造を読み解き、人間一般についての「食べること」と「身体の意味」を明らかにすることです。
【各回の講義予定】
第1回 2015/10/15(木) 拒食と過食のライフストーリーを読む
第2回 2015/10/22(木) うまく食べられない原因とは? ― 医療と身体の深いかかわり(1)
第3回 2015/10/29(木) 体重・食べもの・身体感覚 ― カロリーとは何か?
第4回 2015/11/ 5(木) 拒食・過食は母親のせい? ― 医療と身体の深いかかわり(2)
第5回 2015/11/12(木) 食の構造 ― 仕事中にお酒を飲んではいけない理由
第6回 2015/11/19(木) 食の本質 ― 私たちが食べるわけ
【ご受講に際して】
◆座学だけではなくグループでの対話を通じて理解を深めます。
【テキスト・参考図書】
テキスト
『なぜふつうに食べられないのか ― 拒食と過食の文化人類学』(春秋社)(2,500円)(ISBN:978-4393333365)※各自書店でご購入ください。
名前 | 磯野 真穂 |
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肩書き | 早稲田大学講師、国際医療福祉大学大学院講師 |
プロフィール | 文化人類学者。早稲田大学人間科学部にて運動生理学を学んだ後、アスレチックトレーナー資格取得のためオレゴン州立大学に留学するが、そこで出会った文化人類学に衝撃を受け専攻変更を決意。現在は、摂食障害や循環器医療など、病気に関する問題について研究を続けている。http://www.anthropology.sakura.ne.jp/ |
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