学内講座コード:320704
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
法と裁判を通してみた中国の社会 習近平のイメージする法治とは?
申し込み締切:
2016年07月08日 (金) 23:30
開催日時:
7月15日(金)~ 8月 5日(金)/10:30~12:00
入学金:
8,000円
受講料:
9,461円
定員:
30名
講座回数:
4回
講座区分:
前期
その他:
ビジター価格 10,886円
補足:
-
【目標】
・法と裁判を通して、中国社会の現在(いま)をできるだけ客観的に描き出してみたい。
・市場経済を担う“先進的”法と、立憲主義を否定する権威主義的法が混在する中国社会の複雑さを描き出してみたい。
・習近平の“中華3千年の栄光の回復”論は荒唐無稽の論だろうか。帝政中国の伝統と現代中国の連続面についても考えてみたい。
【講義概要】
法の目的は、権力の行使を統制して市民の権利を保護することにあると言われ、裁判はその最後の砦であると言われるが、中国に即してみたとき、そのことはどこまで妥当するのだろうか。本講義では、中国的な法治の現状を具体的な事例に即しながら考えてみたい。そして、翻って、そもそも現代中国に行政とは異なる裁判=司法というものが独自に存在し得ているのかということについても考えてみたい。
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 7/15(金) 一衣帯水ではあっても、決して同文同種ではない日中両国の社会構造、政治がすべての毛沢東の中国と経済の政治からの自立を目指した?小平の中国。
第2回 2016/ 7/22(金) 改革開放政策のもとでの市場経済化を媒介する中国民事法、とくに契約法の“先進性”、しかし、その根底に伝統的な法思想が横たわっている。
第3回 2016/ 7/29(金) 市場経済化が立憲主義を生みだすわけではない、国民に義務を課す中国憲法、拷問が跡を絶たない中国刑事手続、曖昧な犯罪概念。
第4回 2016/ 8/ 5(金) 裁判のことを中国語では「審判」と称するが、「審判」は裁判か、帝政中国に裁判は存在したか、現代中国に裁判は存在するか。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『現代中国法[第2版]』(成文堂)(ISBN:978-4792332990)
名前 | 小口 彦太 |
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肩書き | 早稲田大学名誉教授 |
プロフィール | 専門は現代中国法、中国法制史。1981年~1982年、ハーバードロースクール東アジア法研究プログラム客員研究員。著書に『現代中国の裁判と法』(著書、2003年)、『中国の経済発展と法』(編著、1998年)、『唐令拾遺補』(共著、1997年)、「中国契約法における債権者代位権の基礎的研究」(論文、2014年)などがある。 |
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