学内講座コード:110713
この講座について質問する※現在、この講座の申し込みは
行っていません。
主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校 (東京都) ]
講座名:
地球大気環境の変遷 地球誕生から現在まで
申し込み締切:
2016年04月05日 (火) 23:30
開催日時:
4月12日(火)~ 6月21日(火)/13:00~14:30
入学金:
8,000円
受講料:
23,652円
定員:
30名
講座回数:
10回
講座区分:
前期
その他:
ビジター価格 27,216円
補足:
-
【目標】
現在の地球の大気組成のうち、地球温暖化の元凶とされる二酸化炭素はわずか0.035~0.036 %です(2013年、ハワイ、マウナロア観測所では400ppmを記録)。しかし地球が誕生した時点にさかのぼれば、当時の大気のほとんどは (90%以上は) 二酸化炭素によって占められていました。そこで本講座では、現在に到るまでの二酸化炭素激減の地球史を理解し、合わせて増加傾向にあるこのガスの人類への影響を考察してみたいと思います。
【講義概要】
我々は今、大気中の二酸化炭素の増加によって温暖化の危機に瀕しています。この温暖化は大気中の二酸化炭素の増加に伴う海水温の上昇による異常気象を引き起こし、伊豆大島や広島市、そして関東平野の集中豪雨を発生させました。しかし地球温暖化をもたらす二酸化炭素の大気中の量はほんのわずかです。しかしそのほんのわずかな増加が人類にとっての危機なのですが、実は46 億年前、地球が誕生したばかりの大気には、90 % をはるかに超える大量の二酸化炭素が大気中にあったのです。ではなぜ、どのようにして大気中の二酸化炭素は激減したのでしょうか? この謎を解き明かすことは、実はなぜ、地球だけが豊富な水に恵まれた惑星となったのか? またなぜ、地球だけが人類が棲める惑星になったのか?という疑問に答えることでもあります。講義では講義資料集(約80ページ)を使い、スライドも多用します。
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 4/12(火) 地球型惑星の誕生
第2回 2016/ 4/19(火) 金星と火星の大気組成
第3回 2016/ 4/26(火) 水の働きによる二酸化炭素の減少
第4回 2016/ 5/10(火) ラン藻の出現と縞状鉄鉱床の形成
第5回 2016/ 5/17(火) サンゴ礁の形成と陸上植物の出現
第6回 2016/ 5/24(火) 白亜紀とLPTMに起こった地球温暖化
第7回 2016/ 5/31(火) 地球史上のいくつかの大事件
第8回 2016/ 6/ 7(火) ミランコビッチサイクル(繰り返される氷期と間氷期)
第9回 2016/ 6/14(火) エルニーニョとラニーニャ(テレコネクションの概念)
第10回 2016/ 6/21(火) 現在と未来の地球大気の二酸化炭素
名前 | 八木下 晃司 |
---|---|
肩書き | 岩手大学元教授、放送大学元講師 |
プロフィール | 1985年、トロント大学大学院博士課程修了。Ph.D。専攻は地質学、堆積学、地球史学。学位論文ではカナダ西海岸の中生代白亜紀の地層を研究、帰国後は東北地方太平洋岸の同じく白亜紀の地層の研究に従事。岩手大学元教授、放送大学元講師。主な著作「岩相解析および堆積構造(増補・改訂版)」2011年、古今書院、「堆積岩石学の概要」2015年、NSK出版。 |
© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.