学内講座コード:2611G107
この講座について質問する主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
昭和から平成・令和へ 日本人の“地球の歩き方” を考える ~旅行メディアの視点からたどる、旅のスタイルの変遷~
申し込み締切:
2026年06月02日 (火) 23:30
開催日時:
2026年6月12日(金)~2026年6月19日(金)/13:30~15:00
入学金:
3,000円
受講料:
5,000円
定員:
30名
講座回数:
2回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
昭和から平成・令和へ
日本人の”地球の歩き方”を考える
~旅行メディアの視点からたどる、旅のスタイルの変遷~
人はなぜ旅をするのでしょうか。リフレッシュしたい、休息をとりたいからという人もいれば、冒険をしたい、非日常を感じたいという意見もあるでしょう。日常の価値観でははかれないことや、異質と感じるものを積極的に受け入れる、そうした体験から学ぶことがあるとすれば、旅をWell-beingのためのツールとして考えてみるのはいかがでしょう。
本講座では、日本人の「地球の歩き方」を通して見えてくる、旅との向き合い方について考えます。
旅のスタイルは、徒歩や馬車の時代から交通技術の発達による汽船や鉄道、車、航空機の登場によって大きく様変わりしました。こうした交通手段、交通インフラの変化だけでなく、情報通信技術の進化にも旅は影響を受け、とくにIT革命といわれるインターネットやeメールの登場、スマホやWiFiの普及により、旅のスタイルも大きく変わっていきました。
日本人の海外旅行については、1964年の外貨持ち出し制限の緩和を一つの節目として一般化していきますが、とくに1985年のプラザ合意による円高シフト、バブル経済による好景気、あるいは格安航空券の登場などを追い風にして、80年代後半から90年代にかけて海外渡航者数は急上昇を見せます。時代はちょうど昭和から平成に移り、やがてIT革命が進行していく時代と重なって、旅のスタイルも様変わりしていきます。
1979年創刊の「地球の歩き方」はまさに、こうした時代の個人旅行向けガイドブックとして誕生し、情報通信の発達に伴う旅の変化とも並走してきました。創刊からすでに半世紀近くが経過しますが、当初の“情報が限られていた時代”から“情報があふれる時代”へと移り行くなかで、旅メディアの役割もまた大きく変わっていきました。ただ、そうした時代変化のなかでも、根底に流れる旅への憧れや情熱、また旅体験がもたらす価値そのものは失われることなく、今後も人々を魅了しつづけていくことでしょう。
今回の講義では情報インフラの変化を軸に、旅情報がガイドブックなどに限られていた時代の実相を前編に、後編はIT革命以後のスマートな旅への変化に焦点を当て、具体的なエピソードを交えながら、旅そのものの価値について考えてみたいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 2026年06月12日(金) 昭和から平成へ 情報が限られていた時代の旅
インターネットもスマホも無い時代、旅は未知なるものとの出会いそのものでした。
事前情報が乏しく、ガイドブック1冊を頼りに不安を抱えながらの旅ではありましたが、その分、新鮮な驚きと感動の連続であり、刺激に満ち溢れた体験でした。東⻄冷戦下のバックパッカー時代の思い出を交えながら、冒険的な旅の醍醐味を振り返ります。
・旅情報の基本は海外ガイドブック⼀択。政府観光局で情報⼊手できる⼈も限られていた
・ホテルの予約すら個⼈ではハードルが⾼く、現地で⾏き当たりばったりも当たり前
・格安航空券を代理店で⼊手、帰路のリコンファームが難儀、現地⼊手テクニックも
・欧州旅⾏ではトーマス・クック時刻表が必需品。夜⾏列⾞で⼊国審査も。
・国際電話は超⾼額。コレクトコールも今は昔。旅先からの電話は緊急事態のみ
・旅先からの便りは絵葉書かエアメール。⼀⼈旅の孤独感もこの時代を象徴…
・まとめ︓情報の乏しい世界に⼀歩踏み込む勇気がもたらす貴重な体験について
第2回 2026年06月19日(金) 平成から令和へ 情報があふれる時代の旅
インターネットの発達により情報が簡単に⼊手できるようになり旅が格段にしやすくなりました。
スマホひとつあればガイドブックも地図も必須ではなくなりました。ただ、その分、⾏った先で既視感があり、旅の新鮮さが損なわれる嫌いもあります。
また、⼤量の⼝コミで検索疲れに陥ったりして、便利さと引き換えに失われているものに気づかされることも。情報過多の時代における旅との向き合い方を考えます。
・WEBやSNS、YouTubeの登場で最新・詳細情報が⼊手可能に。⼤量の⼝コミも
・eメールの登場で現地とのやり取りが容易に。⽇本への通信も常時可能に。
・モバイル、WiFi、海外ローミング、eSIM…⽇進⽉歩の通信手段
・Google検索とGoogleマップ、ストリート・ビューなど地図が不要に
・翻訳アプリの登場で辞書が不要に。語学不安のペインが低減
・WEB予約、電子チケット、事前登録・チェックイン、顔認証…⽇進⽉歩の手続き
・まとめ︓情報過多の時代に向けた新しい旅の形の提案
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
| 名前 | 新井 邦弘 |
|---|---|
| 肩書き | 株式会社地球の歩き方 代表取締役社長 |
| プロフィール | 1965年⽣まれ、埼⽟県出⾝。東京都⽴⼤学在学中にバックパッカーで世界各国を旅する。⼤学卒業後に1990年(株)学習研究社⼊社。⽉刊ムー編集部、歴史群像編集部などの雑誌編集に従事し編集⻑、事業室⻑を歴任。2015年(株)学研ホールディングスへ転籍しグローバル戦略室⻑に就任、グループの海外事業推進役を担う。2020年、「地球の歩き方」の学研グループへの事業譲渡により(株)地球の歩き方が設⽴され、同社代表取締役となる。コロナ禍で、地球の歩き方ブランドを活かした戦略で業績をV字回復させたことが注目され、2022年に⽇経MJ・⽇経クロストレンド共催の「マーケター・オブ・ザ・イヤー」を、2023年には「第15回⽇本マーケティング⼤賞 奨励賞」を受賞。 |
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