学内講座コード:2541T001
この講座について質問する※現在、この講座の申し込みは
行っていません
主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
『雑兵物語』を読む ―戦国時代の足軽たちの回想―
申し込み締切:
2026年01月04日 (日) 23:30
開催日時:
2026年1月14日(水)~2026年2月4日(水)/16:00~17:30
入学金:
3,000円
受講料:
10,100円
定員:
15名
講座回数:
4回
講座区分:
後期
その他:
補足:
-
【講座内容】
『雑兵物語』は、戦国時代最後の生き残りの雑兵たちによって、当時の関東方言で語られた回想を書き記した聞き書き集です。
『雑兵物語』の存在が文献上で最初に確認されるのは天和3年(1683年)ですが、『雑兵物語』の本文中に明暦の大火(1657年・明暦3年)の言及があり、また、島原の乱(寛永14年・1637年)の従軍経験者たちが老人に成り果てたという記述もありますので、明暦3年〜天和3年(1657年〜1683年)の間に成立したと考えられています。
戦国時代は、NHKの大河ドラマや、映画・テレビドラマ・小説・マンガなどの題材として繰り返し採りあげられている人気の時代ですが、それらに描かれる戦国武将も、戦(いくさ)も美化され過ぎており、また、歴史的事実からかけ離れることもあって、一種のファンタジー作品のようになっています。しかし、日本社会の内乱時代の実態はそのような生やさしいものではなく、殊に現実の戦争においては凄惨な場面が繰り広げられていることは、洋の東西や時代の新古を問いません。『雑兵物語』は、過酷な戦場を実体験した人たちによる生の証言記録として貴重な資料です。
『雑兵物語』の冒頭は、鉄砲足軽小頭(鉄砲足軽部隊の小隊長)の朝日出右衛門さんの回想から始まります。
原文:杖を突っ張る役だからは、推参をも顧みず、申すことを聞きめされよ。言ふまでは御座ないが、首に引っ懸けた数珠玉の結び目を襟の真ん中へ当たる様に繰り越しめされい。胸の通りに(数珠)玉があれば、鉄砲が溜められないもんだ。
現代語訳:おれは杖を突っ張る役目だから、差し出がましいことをも顧みないで、申すことをお聞きなされよ。言うまでもないことですが、首からひっ懸ける大数珠玉の結び目が襟元の真ん中に当たるように順繰りにしなされ。胸のあたりに大数珠玉があれば、鉄炮の狙いがつけられないものだ。
本講座は、『雑兵物語』の原文にある独特の面白さを味わいながら、解説をまじえて全文を現代語訳していく講座です。
【講座スケジュール】
第1回 2026年01月14日(水) 『雑兵物語』について。鉄砲足軽小頭・朝日出衛門、鉄砲足軽・夕日入右衛門。
第2回 2026年01月21日(水) 弓足軽小頭・大川深右衛門、弓足軽・小川浅右衛門、槍担小頭・長柄源内左衛門、持鑓担・吉内左衛門、数鑓担・助内左衛門、旗差馬験持・孫蔵。
第3回 2026年01月28日(水) 馬印持旗差・彦蔵、持筒・筒平、持筒・鉄平、持弓・矢左衛門、持弓・矢右衛門、草履取・喜六兵衛、挟箱持・弥六兵衛。
第4回 2026年02月04日(水) 馬取・金六、馬取・藤六、沓持・吉六、矢筥持・矢蔵、玉箱持・寸頓、荷宰料・八木五蔵、夫丸・馬蔵。
【教科書・参考書】
テキストとして原本の影印のコピーと翻刻プリントを配布します。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
| 名前 | 浅川 哲也 |
|---|---|
| 肩書き | 東京都立大学 人文社会学部 人間社会学科 日本語教育学教室 教授 |
| プロフィール | 1964年、長野県生まれ。専門は日本語学・国語教育。國學院大學大学院博士課程修了、博士(文学)。明星大学通信制大学院修士課程修了、修士(教育学)。2006年に首都大学東京准教授、2018年に首都大学東京教授、2020年に東京都立大学教授。 研究テーマは、日本語の話し言葉の歴史的研究、現代日本語の歴史的研究、未来言語学(日本語のディストピア)の研究。 著書:『知らなかった!日本語の歴史』(東京書籍)、『歴史的変化から理解する現代日本語文法』(おうふう) ほか論文多数。 |
© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.