学内講座コード:2521Z004
この講座について質問する主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
【オンライン】乳幼児期の遊びと学び ―「遊び込む」保育を創る保育者の専門性
申し込み締切:
2025年07月27日 (日) 23:30
開催日時:
2025年8月6日(水)/18:00~19:30
入学金:
-
受講料:
1,000円
定員:
30名
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
乳幼児期の遊びと学び
―「遊び込む」保育を創る保育者の専門性
プレミアム講座は東京都立大学教員の専門的かつユニークな研究の内容を紹介する講座です。興味のある方々に受講していただけるよう特別価格で提供しており、入会金も不要(一般の方)です。高校生は無料で受講できます。尚、当講座に関しては事前のキャンセルの場合でも受講料は返却いたしませんのでご了承願います。
日本の保育・幼児教育では伝統的に生活と遊びを通して学ぶことが重視されてきました。特に近年では、子どもたちが意欲的、主体的に「遊び込む」ことで、多くの学びがえられることが、広く共有されるようになっています。
この講座では、保育の中で子どもたちが遊び込むとはどのような状態をさし、またどのような発達的意義があるのか、近年の保育学や発達心理学の研究知見に加え、私がこれまでおこなってきた保育者の専門性に関わる研究成果を紹介しながら論じてみたいと思います。
⒈遊び込むとはどのような状態か?
そもそも何を持って「遊び」とするか?ということ自体、とても難しい問いです。子どもから始めた活動であったとしても、だんだんと面白くなくなるということもあります。仲間に誘われてお付き合い程度に参加しているうちに、その面白さに引きつけられていくこともあるでしょう。遊びは個人の態度というだけでなく、こうした仲間との関係、保育者との関係の上に成り立つものでもあります。
そこでまず、遊びとは何かということを入り口にしながら、遊び込むとはどういう状態をさすのか、議論を整理していきたいと思います。
⒉遊びは何をもたらすのか?
遊びが乳幼児の発達に何をもたらすのかということは、古くから議論がなされてきましたが、最近の研究では、特定の遊びが特定の能力を育てるといったほど単純ではないことも示されるようになっています。
そこで、こうした遊びの効果研究の抱える課題を含めて、これまでの遊び研究の知見を紹介してみたいと思います。
⒊遊びを育てる保育者の専門性とはどのようなものか?
では、保育の中で子どもたちが遊び込むということはどのような意味があるのでしょうか?ここでは、私がこれまで行ってきた、保育の中で遊びを育てる保育者の専門性に着目した研究成果を紹介しながら、保育者が遊びを援助する上で難しいと考えていることや、遊び込む保育を創る意味について考えてみたいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 2025年08月06日(水)
【参考図書】
・集団遊びの発達心理学 田中浩司著 北大路書房
・あそび込む保育をつくる:実践から探る「保育の知」 田中浩司著 ひとなる書房
※アーカイブ配信(録画:7日間限定)視聴も可能です。
※高校生は専用ページからお申し込みください。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 田中 浩司 |
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肩書き | 東京都立大学 人文社会学部 人間社会学科 教授 |
プロフィール | 九州大学教育学部教育心理学科卒業、九州大学大学院人間環境学研究科修士課程修了、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。博士(教育学)。臨床心理士、保育士。 幼児期の遊びの発達と援助のあり方について、保育者と「共に学ぶ」ことを大切に、実践現場に身を置きながら研究を行っている。こうした遊び研究の傍ら、発達に困難を抱える子どもを含めた子ども集団をどのように育てるのか、保育現場への助言も行っている。 |
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