学内講座コード:2521F007
この講座について質問する主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
観察の技法:ビジネス人類学の理論と実践 人類学「再」前線 特別編
申し込み締切:
2025年09月01日 (月) 23:30
開催日時:
2025年9月11日(木)~2025年9月25日(木)/18:30~20:00
入学金:
3,000円
受講料:
7,500円
定員:
20名
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
文化人類学は、世界中の多様な社会や文化を比較研究する学問です。
変化の激しい現代を生き抜くヒントが見つかるかもしれないと、近年特に脚光を浴びている分野でもあります。皆さんは文化人類学と聞くとアフリカなどの「未開の地」でフィールドワークを行う不思議な学問と思われているかもしれませんが、今やGoogleやインテルなど多くのグローバル企業が文化人類学の手法をビジネスに取り入れ、成功を収めています。時には経済学やビッグデータ分析よりも頼りになることもあります。
文化人類学をビジネスに取り入れるとは、一体どのように行うのでしょうか。事例を紹介すると共に、皆さんに実際に「観察」を実践してもらいます。
【講座に関係する書籍】
『アイデア資本主義 文化人類学者が読み解く資本主義のフロンティア』大川内 直子 著作 (実業之日本社)
『エスノグラフィ入門』石岡 丈昇 著作 (ちくま新書)
『Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界』ジリアン・テット 著作 土⽅ 奈美 翻訳 (日本経済新聞出版)
【講座スケジュール】
第1回 2025年09月11日(木) 今、なぜ「観察」が必要なのか
ここ10年ほどビッグデータやロジカルシンキングが持て囃されてきました。これらは過去や現状の分析には有効ですが、未来に向けた示唆を得たり新たなアイデアを⽣み出したりするには不向きです。
データを基に仮説を検証するというフェーズの前に、まずは目の前の現実―データよりも⽣々しく、複雑なーを自らの目で観察することで豊かな経験世界が⽴ち現れます。
本講義では、人文系の学問の中で観察を最も重視してきた文化人類学の⾒地から、参与観察という⽅法論とそのビジネスへの応用可能性について述べます。
第2回 2025年09月18日(木) 観察の実践に向けて︓フィールドワークとエスノグラフィ
観察の重要性を知るには、机上での学びだけでは不⼗分です。本講義では皆さんに短期間の参与観察を実践してもらうことで全員が⽣きた知を体得することを目指します。
各自が調査に出ることを前提に、「自分の⾊眼鏡を知る」「調査計画を⽴てる」という2点に取り組んだ上で、第2回と第3回の間には身近な場所での参与観察に取り組んでもらいます。
参与観察のテーマは「飯田橋という街」「自分の住む街」「自分の家族」の3つから選択予定です。
第3回 2025年09月25日(木) 観察結果の解釈
文化人類学的な参与観察において重要なのは、調査後にどのように結果を解釈す るかです。各自が調査結果を持ち寄って、テーマごとにグループディスカッション を⾏い、発表することを通じて、観察結果をどのようにホリスティックに解釈する かを学びます。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 大川内 直子 |
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肩書き | アイデアファンド代表取締役 国際大学GLOCOM主任研究員 |
プロフィール | 講師略歴 東京大学教養学部卒。同大学大学院より修士号取得。 専門分野は文化人類学、科学技術社会論。 学術活動と並⾏して、ベンチャー企業の⽴ち上げ・運営や、⽶大手IT企業をクライアントとしたマーケットリサーチなどに携わる。 大学院修了後、みずほ銀⾏入⾏。 2018年、株式会社アイデアファンドを設⽴、代表取締役に就任。国際大学グローバル・コミュニケーション・センターGLOCOM)主任 研究員、昭和池田記念財団顧問。 著書に『アイデア資本主義 文化人類学者が読み解く資本主義のフロンティア』(実業之日本社)。 |
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