学内講座コード:120324
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校 (東京都) ]
講座名:
チベット仏教との接触によってはじまった日本仏教の大陸布教 民衆救済から帝国の先兵へ
申し込み締切:
2025年08月22日 (金) 17:00
開催日時:
8月23日(土)〜 8月23日(土)/13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
入学金:
-
受講料:
6,831円
定員:
30名
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
会員受講料: 5,940円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・欧米における仏教ブームがインドでの仏跡発掘を促し、仏跡巡礼ブームが始まったこと。
・欧米の殖民地とされたアジアの仏教国がインド巡礼を通じて連帯したこと。
・廃仏毀釈でダメージを受けた日本仏教がこのアジアの民族運動の中心になることによって再生を期そうとし大陸布教にのりだしたこと。
・初期は純粋だった布教目的は日本の帝国主義化にともない侵略の先兵となっていったこと。
以上のグローバル・ヒストリーを理解すること。
【講義概要】
19世紀イギリスがインドで仏陀の聖跡を発掘したことにより、千年途絶えていたインド巡礼が復活しアジアの仏教国が互いを知るようになった。廃仏毀釈により経済的・政治的にダメージを受けていた日本仏教界はこの仏教ブームにのり、明治政府の政策にしたがって大陸開教にのりだした。明治九年には真宗大谷派の小栗栖香頂が北京でチベット仏教と接触し、中国に布教すれば、モンゴル・チベットを通って仏教の滅びたインドにおいて仏教を復活できるという青写真を描いた。大陸布教は初期こそ民衆救済を動機としていたものの、日清・日露の大戦後、国策に迎合する色彩が濃くなり、布教拠点が諜報や現地民支配の一翼を担うこととなる。
【ご受講に際して】
◆本講座については、休講が発生した場合の補講日を設けておりません。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 石濱 裕美子 |
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肩書き | 早稲田大学教授 |
プロフィール | 出身地:東京都。博士(文学)。研究分野:チベット・モンゴル・満洲の歴史と文化。主な著訳書等:『ダライ・ラマと転生』(扶桑社)、『物語チベットの歴史』(中公新書)、『世界を魅了するチベット』(明石書店)、『ダライ・ラマの仏教入門』(光文社)、『チベット仏教世界の歴史的研究』 (東方書店)など。 |
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