学内講座コード:
この講座について質問する主催:
大学コンソーシアム京都加盟校 [ 京都橘大学 (京都府) ]
講座名:
たちばな教養学校Ukon第5期
申し込み締切:
2025年08月23日 (土) 23:30
開催日時:
2025/4/26~2025/08/23/19:00~20:30(金)/14:00~15:30(土)
入学金:
-
受講料:
2,500円
定員:
100名
講座回数:
8回
講座区分:
前期
その他:
全8回一括申込み: 15,000円/各回申込み: 2,500円
補足:
-
■ たちばな教養学校Ukon──大人だって未完だ。たちばな教養学校Ukonは、京都橘大学が実施する公開講座です。多様な他者との共助・協働=〈ケア〉の精神に支えられた寛容な社会をめざします。 学びを通じた予想外の出会いから起こる自らの変化を楽しみ、人と人とのつながりや「対話」を通して、それぞれの人生を豊かにするきっかけとなる学校でありたいと思います。
■ テーマ〈第5期〉
「語る――あなたの言葉に『いのち』を吹き込む」
■ 概要〈第5期〉
第5期は、いよいよ「語る」です。
第3期が「読む――新たな『ことば』を探す旅」、第4期が「書く――自分の足で一歩を踏み出す」でしたが、「読む」も「書く」も、それまで抱いてきたイメージがぐっと膨らんで、より自由に、より楽しく感じられてきたことかと思います。
さぁ、そうなったところで、第5期は「語る」ことに改めて意識を向けたいと思います。誰しも一生のうちで何度かは、真剣に語りかけなければならない場面に立ち会います。どういうひと言を、どのように発するかによって、受けとめる相手の印象は大きく変わります。「言う」でも「話す」でもなく、「語る」とはどういう行為なのでしょう?
手づくりの料理に人それぞれの温もりがあるように、語る言葉にも、あなたならではの血の通った語り口があるはずです。生成AIがもたらす言葉ではなく、自分の口から発するそのひと言に、あなたはどうやって「いのち」を吹き込みますか?
かけがえのないあなたの声を相手に響かせ、こころを分かち合うためには――。
学頭・河野通和
全8回の講座です。
■ 第1回(2025/4/26)
「声に出して読む文学」
講師:高橋 源一郎(小説家)
■ 第2回(2025/5/16)
「戦争を読み継ぐ、歴史を聞き継ぐ――昭和100年、戦後80年の年に」
講師:石井 美保(文化人類学者/京都大学人文科学研究所教授)
■ 第3回(2025/5/30)
「『遺品談話室』のこと」
講師:大竹 昭子(作家)
■ 第4回(2025/6/13)
「音楽を語るときに人は」
講師:吉田 純子(朝日新聞編集委員)
■ 第5回(2025/6/27)
「語り芸と日本人」
講師:玉川 奈々福(浪曲師)
■ 第6回(2025/7/11)
「日本語、多様なる語り口の魅力」
講師:新井 高子(詩人/埼玉大学教授)
■ 第7回(2025/8/1)
「言葉を届ける――心に響く言葉とは」
講師:小島 慶子(エッセイスト/メディアパーソナリティ)
■ 第8回(2025/8/23)
「歌でしか語れないこと」
講師:永田 和宏(歌人/細胞生物学者)
□■会場■□
QUESTION(クエスチョン)
〒604-8006 京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2
地下鉄東西線「京都市役所前」駅徒歩1分
名前 | 高橋源一郎 |
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肩書き | 小説家 |
プロフィール | 1951年、広島県尾道市生まれ。1988年、『優雅で感傷的な日本野球』で第一回三島由紀夫賞受賞。他に『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。2020年4月からNHKラジオ第1、金曜日「高橋源一郎の飛ぶ教室」でパーソナリティを務める。 |
名前 | 石井 美保 |
肩書き | 文化人類学者/京都大学人文科学研究所教授 |
プロフィール | これまでアフリカとインドで精霊祭祀などについての調査を行う。2022年以降、沖縄と台湾で戦争と家族史について調べ始める。著書に、『たまふりの人類学』(青土社)、『遠い声をさがして』(岩波書店)、『裏庭のまぼろし』(亜紀書房)など。 |
名前 | 大竹 昭子 |
肩書き | 作家 |
プロフィール | 1950年東京生まれ。1980年代初頭にニューヨークに滞在、文章を書きはじめる。著書に『NY1980』『間取りと妄想』『須賀敦子の旅路』『出来事と写真』(共著)『迷走写真館へようこそ』など。「カタリココ文庫」を個人出版。故人の遺品について語り合う「遺品談話室」にも参画。 |
名前 | 吉田 純子 |
肩書き | 朝日新聞編集委員 |
プロフィール | 1971年和歌山市生まれ。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科(西洋音楽史)修了。伴奏ピアニスト、音楽ライターを経て1997年朝日新聞社入社。仙台支局(警察、市政担当)、整理部、広告局広告第4部(金融担当)などを経て現在、音楽・舞踊担当編集委員。コラム「日曜に想う」を担当。 |
名前 | 玉川 奈々福 |
肩書き | 浪曲師 |
プロフィール | この人の芸に触れて、ファンにならなかった人を知りません。圧倒的なパワー、全身からほとばしる浪花節の「魂」。ご本人の才覚、努力もさることながら、そこには日本古来の「語り芸」の底力の強さを感じます。浪曲界に新風を巻き起こすうなりの息吹を、皆さんと一緒に浴びましょう。 |
名前 | 新井 高子 |
肩書き | 詩人/埼玉大学教授 |
プロフィール | 群馬県桐生市生まれ。『ミて』編集人。詩集『おしらこさま綺聞』で第6回大岡信賞を受賞。他にも、戯曲評論『唐十郎のせりふ』(吉田秀和賞)や英訳詩集『Factory Girls』など。編著『東北おんば訳 石川啄木のうた』の発展で、映画『東北おんばのうた』企画制作(YIDFF入選)。 |
名前 | 小島 慶子 |
肩書き | エッセイスト/メディアパーソナリティ |
プロフィール | オーストラリア・パース生まれ。1995年、TBSにアナウンサーとして入社。1999年に第36回ギャラクシー賞ラジオ部⾨ DJ パーソナリティー賞受賞。2010年に独⽴、各種メディア出演のほか、執筆・講演活動を精⼒的に⾏う。連載、著書多数。近著に対談集『おっさん社会が生きづらい』など。 |
名前 | 永田 和宏 |
肩書き | 歌人/細胞生物学者 |
プロフィール | 1947年滋賀県生まれ。京都大学および京都産業大学名誉教授。現在、JT生命誌研究館館長。日本細胞生物学会元会長。歌人として宮中歌会始詠進歌選者、宮内庁御用掛、朝日歌壇選者などをつとめる。読売文学賞、迢空賞など受賞多数。2009年 紫綬褒章、2019年 瑞宝中綬章受章。歌集16冊のほかに、著書多数。 |
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