学内講座コード:
この講座について質問する主催:
國學院大學エクステンションセンター [ 國學院大學 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
世界の人々の生と死
申し込み締切:
2025年06月06日 (金) 23:30
開催日時:
令和7年6月13日~11月17日/各回配信日の14時00分に公開
入学金:
-
受講料:
11,000円
定員:
100名
講座回数:
5回
講座区分:
数回もの
その他:
0
補足:
-
▪共催:一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団/互助会保証 株式会社
▪コーディネーター 大道晴香(國學院大學・准教授)
本講座では、世界の様々な地域に根づく人々の死生観について、とりわけその地域の宗教文化に着目しながら、学んでいきたいと思います。人間はなぜ生まれ、なぜ死んでいくのか。死んだ後はどうなってしまうのか——科学の進歩をもっても人間の力の及ばない局面として、今日まで存在しつづけてきたのが、生命の「生」と「死」をめぐる領域です。宗教文化はこうした根源的な問いに応えることで、人々が生きるうえで一定の安心感を与えてきたと言えるでしょう。
とは言え、「生」と「死」についての解釈は、宗教文化によって大きく異なります。死後に肉体を伴う復活を想定する文化もあれば、肉体とは別の魂による生まれ変わりを説く文化もあります。そして、生まれ変わりがそうであるように、「死」の解釈は「生」の解釈と不可分でもあります。
今回は、日本・中国・南アジア・中東・ヨーロッパと5つの地域を取り上げ、各地域で展開する死生観についてお話しいただきます。
▪各回要旨
第1回:遠藤潤先生「神道の死生観-中世・近世の神道説や葬儀を中心に—」(日本)
「神道の死生観」といっても多様だが、この講義では中世・近世の神道説や葬儀(神葬祭)を主な対象として、その多様性の一端を示したい。典拠とされる『日本書紀』や『古事記』などでの記述についても簡潔に説明する。
第2回:澤井真先生「生者が死者と出会うとき」(中東)
クルアーンに登場する生と死の概念から、イスラームにおける死生観を理解する。そのうえで、トルコで行われている聖者崇敬や、現代日本のイスラーム墓地についてお話ししたい。
第3回:加藤久子先生「ヨーロッパの死生観-キリスト教文化と民間信仰」(ヨーロッパ)
本講義ではヨーロッパのカトリック文化圏を中心に、キリスト教と神話、民間信仰が織り成す独自の(プロテスタント文化圏とはまた違った)死生観について紹介します。
第4回:井田克征先生「ヒンドゥー教の死生観」(南アジア)
人はどこからやって来て,どこへ去って行くのか。いのちをめぐる問いは,古代よりこの地域の宗教伝統における重要な主題であった。本講義ではヒンドゥー教における魂やいのちの位置付けに関する議論を幅広く紹介する。そしてさらに民間信仰や大衆文化における死者や幽霊を巡る実践なども紹介し,インドの人々の死生観に迫っていく。
第5回:エリック・シッケタンツ先生「中国の民間信仰における多様な他界観」(中国)
本講義は中国の民間信仰における他界観を検討し、生者と死者の関係性を紹介する。中国では、一つの支配的な他界観が存在しているのではなく、道教、仏教、民間信仰などによる複数の他界観が共存している。さらに、キリスト教、仏教やイスラームなどの伝統は他界を現世と異質の領域として想定しているのに、中国の民間信仰の他界観の大きな特徴は、この世との連続性と類似性である
名前 | 遠藤 潤 |
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肩書き | 國學院大學・教授 |
プロフィール | |
名前 | 澤井真 |
肩書き | 天理大学・准教授 |
プロフィール | |
名前 | 加藤久子 |
肩書き | 國學院大學・准教授 |
プロフィール | |
名前 | 井田克征 |
肩書き | 中央大学・教授 |
プロフィール | |
名前 | エリック・シッケタンツ |
肩書き | 國學院大學・准教授 |
プロフィール |
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