学内講座コード:2511G101
この講座について質問する主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
【オンライン】「看護の力」を考える 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科
申し込み締切:
2025年04月14日 (月) 23:30
開催日時:
2025年4月24日(木)~2025年6月12日(木)/18:30〜20:00
入学金:
3,000円
受講料:
16,000円
定員:
60名
講座回数:
8回
講座区分:
前期
その他:
補足:
-
【講座内容】
東京都立大学 健康福祉学部 看護学科
「看護の力」を考える
東京都立大学オープンユニバーシティでは、オンライン スペシャル講座を開講しています。オンラインならではの特性を活かし、全国の様々な研究者や専門家が登壇し、ユニークかつ興味深い講座を提供します。
近代看護学の基礎を築いたナイチンゲールは、看護はすべての患者に対して生命力の消耗を最小限度にするよう働きかけることを意味する、としました。今回は、現代社会における「看護の力」について様々な視点から考えます。
講座では、本学 健康福祉学部 看護学科の教員が専門的な見地から、看護の実態や可能性について紹介します。
看護とは何か? 公益社団法人日本看護協会は「看護は、あらゆる年代の個人、家族、集団、地域社会を対象とし、対象が本来もつ自然治癒力を発揮しやすい環境を整え、健康の保持増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和を行い、生涯を通して、その人らしく生を全うすることができるよう身体的・精神的・社会的に支援することを目的としている。」と看護の目的を定義しています。どの時代、どの地域でも看護の必要性・重要性は言うまでもありません。
一方社会が急速な変化を遂げ、高齢化など保健、医療、福祉の面で日本も新たな局面に立たされています。また感染症や自然災害などによる予期せぬ事態に対しても、医療・看護体制の拡充が必須となっています。このような背景のもと、看護学教育は「社会からの要求や期待に応えられるサービスを提供できる看護職」の育成ができるかどうかを問われています。そこで東京都立大学 健康福祉学部 看護学科では医療機関を中心とした従来の看護に加え、在宅看護、地域看護、家族看護、それにターミナルケアなど、大都市東京の地域特性に対応した、それらの看護を実践できる能力の育成を目指しています。中でも、特に最近増え続ける在宅看護については、的確な判断力のもとに患者の身体の状態に応じた看護技術が求められます。
さらに、看護を取り巻く新たな動きとして、より専門性の高い看護が必要とされています。
本講座では、本学看護学科の教員が最新の看護の実態や課題、グローバルな視点での看護のあり方、また哲学や人類学という多様な学問とのシナジーによる看護学の将来性などについて、多様な視点から考えます。
看護学に興味のある高校生の皆さんにも参考になると思います。ご期待ください。
【講座スケジュール】
第1回 2025年04月24日(木) 高齢者看護学領域
超高齢社会における病気と介護:自分にできること、看護職にできること
日本は超高齢社会となり、高齢化率の増加が予測されています。私たちひとりひとり、自分にできること、もしもの時を考えておくことが大切です。本講義では、身近な人が病気になった時、介護が必要になった時の社会資源、心構えのポイントを紹介します。また、高齢者に関わる看護職の仕事ややりがいをお伝えします。
第2回 2025年05月01日(木) 助産学領域
日本の歴史と助産師
大宝律令(701年)に「女医」という記述があり、これが、現在の助産師の始祖とされています。それから約1300年の間、助産師は人々の出産に立ち会ってきました。本講義では、日本の歴史と助産師について、飛鳥時代~令和までの変遷について解説します。
第3回 2025年05月08日(木) 成人看護学領域
看護ケアを哲学的に考えると見えてくること
看護実践は、病気や障害をもった人々へケアをすること意味します。しかし、じっくり考えてみると、ケアは相手にすることなのか? 考えてから動いているのか? などの問いが浮び、当たり前が覆される経験をします。本講義では、看護を哲学的に探ることで見えてきた、これまでとは違ったケアのあり方をお伝えします。
第4回 2025年05月15日(木) 在宅看護学領域
その人らしい暮らしを支援する「暮らしの保健室」
看護学科では2021年度から荒川区内で週1回「暮らしの保健室」を開室しています。これは、学校にある保健室のように誰でも自由に立ち寄り、看護職などに健康や暮らしに関する相談を無料で行うことができるものです。この活動の発祥経緯から本学科の取組状況をご紹介し、地域における看護の新たな役割について考えます。
第5回 2025年05月22日(木) 基礎看護学領域
看護とはサイエンスとアートからなる技術
看護は、科学的根拠に基づくサイエンスと、患者に寄り添うアートが融合した技術です。サイエンスは病態の理解やエビデンスに基づくケアを支え、アートは共感と創造性を通じて患者に最適なケアを提供します。この2つが補完し合い、身体と心の回復を支援し、生活の質を向上させる役割を果たす看護の役割についてお伝えします。
第6回 2025年05月29日(木) 小児看護学領域
当事者視点から子どもの看護を考える
日本において、「子どもの権利条約」が批准されてから30年近くが経ちます。この条約は、児童福祉法やこども基本法にも取り入れられ、「こどもまんなか社会」の主軸となっています。しかし、医療の現場で子どもを主体として行動することは、困難を伴います。なぜそのような困難があるのか、当事者の視点から看護について考えてみます。
第7回 2025年06月05日(木) 精神看護学領域
ケアとしてのコミュニケーション
超ストレス社会の現代、こころの病気や精神的不調を感じる人は増加しています。精神科では看護師自身をケアのツールとして対話を通してケアを行っています。本講義ではコミュニケーションをケアという枠組みで捉え、実践する方法を紹介します。精神看護の奥深さや魅力もお伝えします。
第8回 2025年06月12日(木) 公衆衛生看護学領域
SDGsと健康づくり:熱中症予防の取り組みから
SDGs(Sustainable Development Goals、 持続可能な開発目標)を達成するためには、地域の健康づくりが重要です。健康づくりでは、様々な看護職が重要な役割を担っています。「すべての人に健康と福祉を」の実現に向けて、地域で取り組む熱中症予防と保健師の役割について解説します。
※アーカイブ配信(録画:7日間限定)視聴も可能です。
※高校生は専用ページからお申し込みください。
単位数:2単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 小野 若菜子 |
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肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 教授 |
プロフィール | |
名前 | 奥村 朱美 |
肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 助教 |
プロフィール | |
名前 | 安達久美子 |
肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 教授 |
プロフィール | 本学教授 博士(保健科学)。浜松医科大学大学院医学系研究科修了。神戸市看護大学講師を経て、'06年より首都大学東京勤務。助産師。地域における母親のコミュニティーづくりを支援している。 |
名前 | 西村 ユミ |
肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 教授 |
プロフィール | |
名前 | 島田 恵 |
肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 准教授 |
プロフィール | 平成23年より首都大学東京准教授として勤務。 専門分野:在宅看護、HIV/AIDS看護、外来看護 著書:外来看護パーフェクトガイド |
名前 | 習田明裕 |
肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科長、教授 |
プロフィール | |
名前 | 山本 美智代 |
肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 教授 |
プロフィール | |
名前 | 海老名 泉紀 |
肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 助教 |
プロフィール | |
名前 | 山下 真裕⼦ |
肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 教授 |
プロフィール | |
名前 | 神澤 尚利 |
肩書き | 東京都立大学 健康福祉学部 看護学科 准教授 |
プロフィール |
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