学内講座コード:2511Z008
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
東京タワー ~都市景観における文化的象徴の形成と変容~
申し込み締切:
2025年05月02日 (金) 23:30
開催日時:
2025年5月12日(月)~2025年5月12日(月)/18:30~20:00
入学金:
-
受講料:
1,000円
定員:
30名
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
東京タワー
~都市景観における文化的象徴の形成と変容~
プレミアム講座は東京都立大学教員の専門的かつユニークな研究の内容を紹介する講座です。興味のある方々に受講していただけるよう特別価格で提供しており、入会金も不要(一般の方)です。高校生は無料で受講できます。尚、当講座に関しては事前のキャンセルの場合でも受講料は返却いたしませんのでご了承願います。
皆さんは東京タワーを見上げたとき、何を思い浮かべるでしょうか。1958年に完成したこの鉄塔は、当初はテレビやラジオの電波を送る通信塔として建設されました。しかし時を経るにつれ、その役割は広がってゆきました。高さ333メートルを誇るその姿は、高度経済成長期の日本の象徴となり、やがて東京、そして日本を代表する文化的なアイコンへと変貌を遂げていったのです。
本講義では、東京タワーがどのようにして単なる通信施設から文化的アイコンへと変化していったのかを、さまざまな角度から探っていきます。
特に注目したいのは、映画やマンガ、文学作品の中で東京タワーがどのように描かれ、人々の心の中でどのような意味をもつようになっていったのかという点です。また、スカイツリーの登場後、東京タワーの意味がどのように変化してきたのかについても考えていきます。
興味深いことに、東京タワーに対する印象は世代によって大きく異なります。建設当時を知る団塊世代にとっては、日本の復興と発展を象徴する誇らしい建造物かもしれません。一方、若い世代にとっては、教科書の中の歴史的建造物として映るかもしれません。しかし、このような認識の違いがあるからこそ、私たちは改めてこの「古びた鉄塔」の価値を見つめ直す必要があるのです。
本講義を通じて、一つの建造物がどのように人々の記憶や思いを集め、文化的な象徴となっていくのか、その過程を理解する手がかりを得ていただければと思います。そして、それは東京タワーに限らず、私たちの身の回りの建造物や場所がどのように意味をもつようになっていくのかを考えるきっかけにもなるはずです。
【講座スケジュール】
第1回 2025年05月12日(月)
※高校生は専用ページからお申し込みください。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 中井 仙丈 |
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肩書き | 東京都立大学 国際センター 准教授 |
プロフィール | 博士(国際コミュニケーション)。 タイ国⽴開発⾏政研究院⾔語コミュニケーション学部修了後、マッコーリー⼤学(豪)にて国際コミュニケーション博士号を取得。タイの主要⼤学での教育研究活動を経て、22年より東京都⽴⼤国際センターに所属。研究領域はメディア論および異⽂化コミュニケーション研究であり、特に社会的危機における「戦術的メディア」の生成過程を主たる研究テーマとしている。タイでの実証研究を通じてHIV感染者コミュニティにおける知識共有の動態を明らかにするとともに、アジア圏のメディア産業研究へと考察を展開している。 |
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