学内講座コード:2511T004
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
田沼時代の大奥―権力者松島
申し込み締切:
2025年04月30日 (水) 23:30
開催日時:
2025年5月10日(土)~2025年5月31日(土)/13:00~14:30
入学金:
3,000円
受講料:
10,100円
定員:
20名
講座回数:
4回
講座区分:
前期
その他:
補足:
-
【講座内容】
9代家重・10代家治期の大奥を牛耳っていたのは松島という人物です。
松島がかかわった出来事から、家重・家治期それぞれの特徴を捉えていきます。
また、田沼意次が政権を握っていた時期とも重なり、意次と松島は互いに手を取り合う関係にありました。
今年の大河ドラマにも登場する老中松平武元も、様々な件に関わってきます。
松島はその権力が過小評価されることもありますが、その誤解も解いていきます。
【講座スケジュール】
第1回 2025年05月10日(土) 家重と松島
松島は公家桜井家に生まれ、家重の御簾中比宮の江戸下向に従い、大奥に入ります。松島を取り立てたのが家重で、この回では家重と関りが深い二つの寺院を紹介します。一つは深川霊運院で、家重が建立を命じた寺で、松島と田沼意次が具体的に動きます。もう一つが芝増上寺の山内寺院(塔頭)妙定院です。妙定院は家重の菩提を弔うために建てられた寺院で、松島は仲間の岩橋と共に多額の寄付をしました。
第2回 2025年05月17日(土) 三度の上京と家治御台倫子
松島は将軍家に輿入れする姫宮の出迎えに、三回上京しています。一回目が家治の御台となる閑院宮五十宮(倫子)で、三井越後屋の御用獲得がからんできます。二回目が清水重好御簾中・伏見宮田鶴宮です。三回目が一橋治済御簾中・京極宮寿賀宮で、滞京中に後桜町天皇に拝謁しています。また、行き帰りに立ち寄った気賀宿との交流も描きます。
第3回 2025年05月24日(土) 田沼意次と松島
火災で焼失した堂宇の再建を、大奥に頼った濟松寺。その内願に対し、松島を筆頭とする大奥がどのように対処したかを見ていきます。松島と姻戚関係にあった松平大和守家は、何回も国替えをさせられた大名家として知られています。松平大和守家の前橋城破損、川越城付地の問題に、松島は積極的に関わっていきます。この二つの件に田沼意次は一見無関係のように見えますが、しっかりとからんできます。
第4回 2025年05月31日(土) 平島家一件と松島の後継者高岳
松島の母は足利家の末裔平島公方義辰の娘です。平島公方は江戸時代、阿波徳島に居住していました。しかし、蜂須賀家に重喜が養子に入り、藩政改革を進めたことで、その関係に軋轢が生じます。平島家は松島を頼り、蜂須賀家の要求をはねのけようとします。また、松島の死後、筆頭上﨟となる高岳との関係にも触れます。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 畑 尚子 |
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肩書き | 國學院大學 非常勤講師、青山学院大学 非常勤講師 |
プロフィール | 博士(歴史学)。元江戸東京博物館学芸員。専攻は日本近世史。 特に江戸時代の大奥や奥女中の研究で著名。NHK歴史探偵などにもコメンテーターとして出演。幕末に大奥で活躍した徳川13代将軍家定の正室天璋院篤姫と薩摩藩との関係などを描いた『幕末の大奥―天璋院と薩摩藩(岩波新書)』、『島津家の内願と大奥:「風のしるへ」翻刻(同成社)』、『徳川政権下の大奥と奥女中(岩波書店)』、『大奥御用商人とその一族(岩波書店)』など著作多数。 |
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