学内講座コード:2511T007
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
大田区の都市形成と都市計画
申し込み締切:
2025年05月03日 (土) 23:30
開催日時:
2025年5月13日(火)~2025年5月27日(火)/13:00~14:30
入学金:
3,000円
受講料:
7,500円
定員:
15名
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
区別の都市形成史について、台東区、北区、世田谷区に続いて4番目として大田区を取り上げます。大田区は昭和7年の東京市35区(現在の東京都23区)の誕生で大森区、蒲田区として誕生して、昭和22年に両区合併の結果、合成地名として大田区となりました。大田区は低地(東京湾に面した海岸地帯、下町)と台地(武蔵野台地の南端、山の手)を両方の性格を併せ持っている区です。
大正期から戦後復興を中心に、大田区の都市形成の歴史について、大田区の特徴である私鉄と沿線開発に焦点を当てながら、都市計画、洗足池と風致地区、田園調布と渋沢秀雄(渋沢栄一の子息)、羽田飛行場、防空と防災まちづくりなどを多面的に取り上げます。
【講座スケジュール】
第1回 2025年05月13日(火) 京急、池上線の沿線と馬込文士村
京急と池上線は大田区の都市化に大きな影響を与えました。京急沿線は工場地帯となり、池上線沿線は農地から住宅地に変わります。池上線と洗足池の公園化は密接に関係しており、その後、風致地区に指定されました。耕地整理による宅地開発が始まりました。馬込文士村もできます。池上鉄道は東急と競争をしたため、大田区には鉄道が密に形成されました。
第2回 2025年05月20日(火) 東急の田園都市と沿線開発
東急の前身は渋沢栄一が設立した田園都市株式会社です。阪急の創業者である小林一三が助言をして、渋沢栄一の子息である渋沢秀雄が田園調布に深く関わりました。田園都市株式会社は洗足と田園調布の2か所の田園都市をつくり、大岡山は東京工業大学の移転用地となり、多摩川園(現在は公園に)も作りましたが、ちょうど約百周年となります。
第3回 2025年05月27日(火) 防空、戦災復興、防災まちづくり
蒲田では町工場が集積し、映画撮影所が進出し、羽田飛行場が建設されました。戦時中に建物疎開の防空都市計画が実施されます。戦後は大森、蒲田の駅前で戦災復興の都市計画が実施され、駅前が大きく姿を変えました。羽田空港の沖合移転拡張、京急の連続立体、空港周辺で都市再生事業が進行中です。この20年近く、首都直下地震に備えて密集市街地で防災まちづくりが実施されています。
※参考資料等は講座各回で抜粋を配布します。
※以下は参考資料
『東京都市計画物語』(ちくま学芸文庫)、『図録 まちがやって来た―大正・昭和 大田区のまちづくり―』(大田区立郷土博物館)
【対象者】
一般の方、自治体職員、学校教諭
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 越澤 明 |
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肩書き | 北海道大学名誉教授 |
プロフィール | 東京都出⾝。 工学博士(東京大学)。 東京大学工学部都市工学科卒、同大学院博士課程修了。 北海道大学名誉教授。 学会賞多数。 国の公職・表彰: 国⼟交通省社会資本整備審議会住宅宅地分科会⻑、社会資本整備審議会都市計画・歴史的風⼟分科会⻑。国⼟交通大臣から都市計画法100周年記念で感謝状。 都内の公職・表彰: 品川区まちづくりマスタープラン策定委員⻑、台東区震災復興小学校校舎及び用地活用委員⻑、松⽵(株)歌舞伎座再⽣委員会委員など。令和6年、北区長から貴重資料の寄贈で感謝状。 江⼾東京博物館の1993年開館から約30年間、運営委員を務めた。 |
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