学内講座コード:25A1600006
この講座について質問する主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
人類はどこから来たのか?【対面講座】 ゲノム解析で明らかになった人類の祖先と日本人の由来
申し込み締切:
2025年08月23日 (土) 23:30
開催日時:
9月 6日(土)、 9月13日(土)、 9月20日(土)、 9月27日(土)/13:00~14:30
入学金:
-
受講料:
8,000円
定員:
30名
講座回数:
4回
講座区分:
前期
その他:
7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
1990年から正式に開始されたヒトゲノム解析プロジェクトは、遺伝子解析技術によって飛躍的に発展し、2003年には解読完了が宣言されました。本講座ではこのプロジェクトとその後の研究で、何がどのように明らかになったのか解説します。具体的には、人類の祖先や移動について過去を遡る解析とともに、今後この技術や知見が応用されることで、医療の発展にどのような期待ができるかなどについて解説します。
【講座スケジュール】
第1回 9月 6日(土) ゲノムとは
詳細:ヒトを含むすべての生物は生殖の際に遺伝情報を次の世代に引き継がせる。この遺伝する情報を遺伝子と呼び、遺伝子の本体(物質)がDNAである。これらを踏まえて現在解析が進んでいるゲノムとは何を示すのか、ゲノム解析とはどのように行われているか、その基本原理と具体的な方法などを解説する。
第2回 9月13日(土) ゲノム解析で明らかになった現代人の祖先
詳細:現生人類の祖先で最も近い共通の祖先はミトコンドリアイブと呼ばれ、約20万年前にアフリカ大陸に生存していたと推定されている。ゲノム解析により、絶滅したと考えられていたネアンデルタール人の遺伝子が現生人類にも残っており、交雑していたことが明らかになっている。この分野の研究で2022年にS.ペーポ博士がノーベル医学生理学賞を受賞している。受賞理由とその後の発展について解説する。
第3回 9月20日(土) 日本人の由来
詳細:発掘された人骨の形態的観察から日本人には縄文、北海道のアイヌ集団、琉球列島集団、本州・四国・九州を中心とした集団があると言われている。これらの違いを説明する原理として「二重構造モデル」が提唱されていた。最近発掘された人骨からのゲノム解析結果をもとにして、「三重構造モデル」が提唱されるようになっており、これらモデルの問題点や現状での理解について解説する。
第4回 9月27日(土) ゲノム解析の医学への応用
詳細:近年の日本の歯科医院では、歯根にある細胞を保存するために乳歯を冷凍保存しておくサービスが始まっている。iPS細胞が容易に作成できるようになった現在、個々人のゲノム解析とを組み合わせることにより、従来の医学ではできなかったオーダーメイドの医療の開発が可能となってきた。このような状況を踏まえ、今後の医療について予測を試みる。
【教材】
(配布)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 日野 晶也 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1979年早稲田大学理工学研究科応用物理学専攻博士課程修了(理学博士)。名古屋大学理学部生物学教室助手(この間1983年~1985年ワシントン大学医学部生化学研究室研究員)。1989年神奈川大学理学部応用生物科学科(後の生物科学科)専任講師、1991年助教授。2013年4月から2017年まで神奈川大学理学部長、2022年9月22日まで学校法人神奈川大学理事。現在、神奈川大学名誉教授、「総合理学研究所」所員。日本動物学会所属。専門は海産無脊椎動物を研究材料とした発生生物学。 |
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