学内講座コード:310704
この講座について質問する※現在、この講座の申し込みは
行っていません。
主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
スミス、マルクス、ケインズの処方箋 幻想のシンボルエコノミーvs.絶望のリアルエコノミー
申し込み締切:
2025年04月10日 (木) 17:00
開催日時:
4月11日(金)〜 5月23日(金)/10:40~12:10
入学金:
-
受講料:
20,493円
定員:
24名
講座回数:
6回
講座区分:
前期
その他:
会員受講料: 17,820円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・1980年代前半からシンボルエコノミー(株価、為替、資本取引)が世界経済を動かす原動力となった背景を理解することができる
・経済がシンボル化した背後には、労働と資本を使って必要な財・サービスを提供するリアルエコノミーが停滞したことがあり、その結果、賃金が下落するようになった
・21世紀になって、格差が極端に広がったり、トランプが再選されたりするなど、資本主義や民主主義が機能不全となっている背景を理解することができる
【講義概要】
1980年代になって、米国をはじめ先進国は「不愉快な問題」解決を放棄し、グローバリゼーションによってシンボルである株価や為替を操作することで経済が上手くいっているかのようにみせかけている。ケインズが『一般理論』で指摘していた貯蓄誘因が投資誘因よりも常に強いことが世界経済にとって問題だと指摘していた。日本やドイツ、産油国などが過剰貯蓄となってきたので、それを引き受ける主体、すなわち過剰消費の国が存在しなければ、世界経済の均衡が崩れてしまう。その場合株価や為替が急激に変動するので、それを防ぐために米国が過剰消費を続けることになった。その結果、バブルが世界同時多発的に起きるようになった。
【各回の講義予定】
第1回 2025/ 4/11(金) リアルエコノミーを圧倒するシンボルエコノミー
第2回 2025/ 4/18(金) 世界の課題である「過剰貯蓄」の顕在化
第3回 2025/ 4/25(金) 資本の定義と機能―唯物論資本と資金主義資本
第4回 2025/ 5/ 9(金) 中心の喪失-「長い16世紀」と「長い21世紀」の類似性
第5回 2025/ 5/16(金) 世界同時多発化するバブル
第6回 2025/ 5/23(金) 21世紀の課題ースミス、マルクス、ケインズの処方箋
【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講日は5月30日(金)を予定しています。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 水野 和夫 |
---|---|
肩書き | 元法政大学教授、芸術文化観光専門職大学客員教授 |
プロフィール | 愛知県生まれ。博士(経済学)。専門分野はマクロ経済学。三菱UFJモルガン・スタンレー証券(1980八千代証券入社-2010)、内閣府大臣官房審議官(2010)、内閣官房内閣審議(2011)、日本大学教授(2013/4-16/3)、法政大学教授(2016/4-24/3)。著書に『100年デフレ』(2003)、『終わりなき危機』(2011)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(2014)、『次なる100年』(2022)、『世界経済史講義』(島田裕巳と共著、2024)、『シンボルエコノミー』(2024)などがある。 |
© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.