学内講座コード:110515
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校 (東京都) ]
講座名:
『正法眼蔵』に学ぶ 「有時」巻の講読
申し込み締切:
2025年03月31日 (月) 17:00
開催日時:
4月 1日(火)〜 6月17日(火)/13:10~14:40
入学金:
-
受講料:
34,155円
定員:
30名
講座回数:
10回
講座区分:
前期
その他:
会員受講料: 29,700円(入会金は8,000円(税込))※2025年3月末日まで入会金無料キャンペーン実施中
補足:
-
【目標】
・『正法眼蔵』の各巻を順次講読する。
・道元の思想、教えについて学ぶ。
・禅の世界、道元の宗教体験の世界にふれる。
【講義概要】
今期は「有時」の巻を講読する。この巻は、仁治元年(1240)、道元(1200〜1253)が41歳のときに著した書である。この巻には道元の説く時間論が示されている。冒頭には「古仏言」とあり、道元が古仏と慕う中国禅宗の祖師である薬山惟儼(745〜828)の言葉を引用している。そこには「有時高高峰頂立、有時深深海底行」とある。あまりにも有名な言葉である。また、道元は「松も時なり、竹も時なり」「青原も時なり、黄檗も時なり、江西も石頭も時なり」とも述べている。果たして道元は「時」をどのように受けとめているのか、道元が展開する時間論、宗教的体験にもとづく宗教的時間とはどのような世界なのか、詳しく解説する。
【各回の講義予定】
第1回 2025/ 4/ 1(火) 「有時」巻の講読(1)――「有時」巻について――
第2回 2025/ 4/ 8(火) 「有時」巻の講読(2)――古仏の説く有時について――
第3回 2025/ 4/15(火) 「有時」巻の講読(3)――有時の有と時の関係について――
第4回 2025/ 4/22(火) 「有時」巻の講読(4)――尽界としての有と時について――
第5回 2025/ 5/13(火) 「有時」巻の講読(5)――有時に対する有人説への批判について――
第6回 2025/ 5/20(火) 「有時」巻の講読(6)――経歴する有時について――
第7回 2025/ 5/27(火) 「有時」巻の講読(7)――尽有尽時としての有時について――
第8回 2025/ 6/ 3(火) 「有時」巻の講読(8)――尽力と経歴について――
第9回 2025/ 6/10(火) 「有時」巻の講読(9)――馬祖道一の説く有時と揚眉瞬目について――
第10回 2025/ 6/17(火) 「有時」巻の講読(10)――葉県帰省の説く有時について――
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 粟谷 良道 |
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肩書き | 禅研究者 |
プロフィール | 1953年生まれ。駒澤大学仏教学部卒、同大学院人文科学研究科博士課程満期退学。曹洞宗宗学研究所研究員、曹洞宗総合研究センター専任研究員、主任研究員を経て、2014年3月に退職。2006年4月〜2023年3月駒澤大学講師。専門分野は禅学、仏教学。著作に共編『道元引用語録の研究』(1995年、春秋社)、共編『観音経読み解き事典』(2000年、柏書房)、編著『禅語録傍訳全書』第7〜9巻(2001〜2002年、四季社)などがある。また漫画原作に『道元さまものがたり』上巻(2003年、曹洞宗宗務庁)、下巻(2003年、曹洞宗宗務庁)、続巻(2015年、曹洞宗宗務庁)などがある。 |
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