学内講座コード:110306
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校 (東京都) ]
講座名:
古代メソポタミア史詳説 民間出身の女神官たちはどうして出現したのか―その社会的・宗教的役割と時代背景を考える
申し込み締切:
2025年04月04日 (金) 17:00
開催日時:
4月 5日(土)〜 6月14日(土)/15:05~16:35
入学金:
-
受講料:
34,155円
定員:
30名
講座回数:
10回
講座区分:
前期
その他:
会員受講料: 29,700円(入会金は8,000円(税込))※2025年3月末日まで入会金無料キャンペーン実施中
補足:
-
【目標】
・古代メソポタミアの都市社会で展開された経済の変遷とその社会的影響を知る
・民間出身の女神官たちが出現した社会的背景と彼女たちの身分・役割・活動の歴史的意義を考える。
・前2千年紀初頭の都市社会における一般市民層、とりわけ有産市民とその家族の関係や宗教生活に関する理解を深める。
・古代メソポタミア文明を知るための様々な楔形文字史料(邦訳)の読解に慣れる。
【講義概要】
古代メソポタミア社会の持つ歴史的特色を社会経済史の視点から概説し、当時の関連資料(楔形文字文書)を紹介する講座です。前2千年紀前半のメソポタミアの都市社会において、民間の経済活動の一端を担っていたのは、この時代に初めて誕生した一般市民出身の女神官職(女祭司)たちであったことが知られています。ナディートゥムやグバブトゥムと呼ばれた女神官たちが、この時代に何故出現したのか。当時の社会において彼女たちの宗教的役割や社会的立場はどのようなものであったのか。これらの疑問点を、当時の都市遺構から出土した様々な歴史資料を交えて受講者の方とともに読み解いていきます(史料の邦訳はプリントして毎回配布予定)。
【各回の講義予定】
第1回 2025/ 4/ 5(土) 古代メソポタミア史概説:時代区分・楔形文字資料とその特徴
第2回 2025/ 4/12(土) 古バビロニア時代・古アッシリア時代の歴史展開と社会様相の変化の概要
第3回 2025/ 4/19(土) 「経済の民営化」が引き起こした社会経済的変化
第4回 2025/ 4/26(土) 古代メソポタミア世界の神官制度と女神官−国家宗教と民間信仰−
第5回 2025/ 5/10(土) 『ハンムラビ法典』に見られる女神官規定
第6回 2025/ 5/17(土) シャマシュ神に仕えるナデートゥム女神官たち
第7回 2025/ 5/24(土) ナデートゥム女神官たちが残した記録(1)
第8回 2025/ 5/31(土) ナデートゥム女神官たちが残した記録(2)
第9回 2025/ 6/ 7(土) アッシュル市のグバグトゥム女神官の登場とその背景
第10回 2025/ 6/14(土) グバグトゥム女神官の社会的身分とその経済活動
【ご受講に際して】
◆古代メソポタミア史・古代エジプト史に関する高校世界史程度の通史を読んでおくと、さらに理解が深まると考えます。
◆講義予定は講義の進行状況や受講生の理解度などによって、予告なく変更する場合があることをご了承ください。
◆楔形文字資料の邦訳はプリントして毎回配付予定です。
◆講義中に配付する資料(A4版)が多くなりますので、それを整理するためのファイル(100円ショップなどで購入可)を用意するとよろしいかと思います。
◆実際には1年を通じて1つのテーマを追う講座として年間計画を立てております。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 川崎 康司 |
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肩書き | 早稲田大学講師 |
プロフィール | 東京都出身、早稲田大学大学院修了。専攻分野は古代メソポタミア史。主な著訳書は『歴史学の現在―古代オリエント』(共訳、山川出版社)、『世界古代文明誌』(共著、原書房)、『古代オリエント事典』(共著、岩波書店)、『ヨーロッパの分化と統合』(共著、太陽出版)、『朝倉世界地理講座6 西アジア』など。 |
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