学内講座コード:110305
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校 (東京都) ]
講座名:
古代メソポタミア史料講読 古バビロニア時代の社会と法―「民法」としてのハンムラビ法典
申し込み締切:
2025年03月31日 (月) 17:00
開催日時:
4月 1日(火)〜 6月17日(火)/10:40~12:10
入学金:
-
受講料:
34,155円
定員:
30名
講座回数:
10回
講座区分:
前期
その他:
会員受講料: 29,700円(入会金は8,000円(税込))※2025年3月末日まで入会金無料キャンペーン実施中
補足:
-
【目標】
・ハンムラビ法典の各条文(282条)の内容を理解し、それが規定された社会的・経済的背景を知る。
・古代メソポタミア世界から出土した様々な資料を読解しその歴史的意味を理解する。
・当時の社会と市民の日常生活を知り、現代の日本社会との共通点・相違点を考える。
・歴史資料としての各種楔形文字資料(邦訳)の分析力を身に着ける。
【講義概要】
古代メソポタミア文明期の人々が残した様々な楔形文字史料(邦訳はプリントして毎回配付予定)の講読を通して、それらの史料から読み解くことができる歴史・社会・経済・文化・宗教の様相の解説を行う講座です。本年度は、前2千年紀初頭(古バビロニア時代)の歴史や社会を考えるうえで最初に思い浮かぶ史料ともいえる『ハンムラビ「法典」碑』に立ち返りたいと思います。特に民法関連の条文に注目して、その読解とその社会的背景の理解を核として講義を進めていきます。各条文に関連する当時の社会・経済状況を示す書簡(私信)や裁判記録なども、その解説を交えて受講者とともに引き続き読み進める予定です。初受講の方も歓迎いたします。
【各回の講義予定】
第1回 2025/ 4/ 1(火) 古バビロニア時代の社会
第2回 2025/ 4/ 8(火) 「経済の民営化」と社会経済的変化
第3回 2025/ 4/15(火) 「正義の王」と欽定成文法発布の根拠
第4回 2025/ 4/22(火) 中央集権的司法制度の確立
第5回 2025/ 5/13(火) 古バビロニア時代の治安行政と個人資産の保護
第6回 2025/ 5/20(火) イルクム制度(人材雇用と土地給付制度)の導入
第7回 2025/ 5/27(火) 最古の「人材派遣業(スキマ産業)」とその規制
第8回 2025/ 6/ 3(火) 民間の起業家(タムカールム)たちの活動とその法的対応
第9回 2025/ 6/10(火) 私有財産の管理と「家制度」
第10回 2025/ 6/17(火) 公定(最低)賃金規定と家内奴隷の売買規定
【ご受講に際して】
◆初めて受講される方も歓迎いたしますが、あらかじめ古代メソポタミア史に関する一般的な通史を読んでおくことをお勧めします。
◆講義予定は講義の進行や受講生の理解度などの状況によって予告なく変更する場合があることをご了承ください。
◆関連する解説と資料の邦訳は毎回プリントにて配布予定なので特に教材を購入する必要はありません。
◆実際には1年を通じて1つのテーマを追う講座として計画を立てております。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 川崎 康司 |
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肩書き | 早稲田大学講師 |
プロフィール | 東京都出身、早稲田大学大学院修了。専攻分野は古代メソポタミア史。主な著訳書は『歴史学の現在―古代オリエント』(共訳、山川出版社)、『世界古代文明誌』(共著、原書房)、『古代オリエント事典』(共著、岩波書店)、『ヨーロッパの分化と統合』(共著、太陽出版)、『朝倉世界地理講座6 西アジア』など。 |
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