学内講座コード:E2504012
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主催:
東京外国語大学 TUFSオープンアカデミー [ 東京外国語大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
現代アメリカ 社会運動の葛藤と衝突 (人種・労働・ジェンダー) 【一般受付】②2/14(金)10:00~3/9(日)23:59
申し込み締切:
2025年03月09日 (日) 23:30
開催日時:
2025年5月27日(火)~2025年7月1日(火)/19:30~21:00
入学金:
-
受講料:
6,400円
定員:
30名
講座回数:
6回
講座区分:
前期
その他:
補足:
-
【世界の歴史と社会を知ろう!】
【講座内容】
「アメリカの社会運動」と聞いて、ピンとくる方は多くないかもしれません。しかし、アフリカ系アメリカ人の「公民権運動」や、労働組合などが中心となる「労働運動」、あるいは女性の権利擁護運動から始まった「フェミニズム運動」はより具体的な社会運動の形態で、名前は聞いたことがあるという方もいるでしょう。社会の問題を解決するために、それぞれの理念をもとに多くの人々と活動するこれらの運動は、アメリカ合衆国だけにとどまらず世界各地の関連した運動と呼応してきました。
この授業では、現代アメリカの社会問題という観点から、不平等や非合理な社会システムなどの問題に対し人々が社会運動という形で声を上げ改善を求めてきた歴史を学習します。また、これらに対抗して生まれた社会運動についても学習します。初学者の方でも参加いただけるように、背景となる歴史や基礎知識も参照しながら授業を進めます。
多くの理念は現在にも通じている一方で、社会運動そのものには常に葛藤と衝突がありました。誰が「当事者」であるか、何が「問題」であるかについて、その時々で人々の意見が異なっていたからです。また、すべての社会運動が現在の価値観で「よい」とされる運動であったわけではありません。社会運動は単なる手段のひとつであり、例えばクー・クラックス・クラン(KKK)など、人種平等や性の平等の実現に抗う暴力的な運動もありました。このように、様々な「問題」に対する解決の手立てとして生まれた社会運動の歴史を学ぶことで、新たな切り口でアメリカ合衆国の歴史を学び、考えてみましょう。初学者向けですので、難しそうと思った方も心配ありません。みなさんと一緒に勉強できるのを楽しみにしています!
【重点を置く学習内容】
アメリカ史、社会運動史、社会史
◆受講案内(受講規約)◆
◆オンライン講座に係る環境準備◆
◆よくある質問◆
【講座スケジュール】
第1回 2025年05月27日(火) 第1回 イントロダクション:社会運動って意味あるの? この回では、現代アメリカ合衆国において社会運動が果たしてきた役割について学習します。
第2回 2025年06月03日(火) 第2回 [人種・エスニシティ1] 公民権運動に連なる運動の歴史 この回では、アフリカ系/黒人の権利獲得・擁護を求めた公民権運動に結実した運動について学習します。
第3回 2025年06月10日(火) 第3回 [人種・エスニシティ2] 公民権運動から連なる運動の歴史 この回では、公民権運動から派生した様々な権利擁護運動について学習します。
第4回 2025年06月17日(火) 第4回 [労働] 誰の労働を守るべきか?誰が労働者なのか?労働運動の葛藤と展開 この回では、労働者の権利を守る運動が矛盾をはらみながら展開してきた歴史について学習します。
第5回 2025年06月24日(火) 第5回 [ジェンダー] 人種・労働・ジェンダーの交差点 この回では、これまでの授業で学んだ様々な運動が、女性や性的少数者の運動とどのように連関・対立・共存してきたかを学習します。
第6回 2025年07月01日(火) 第6回 [まとめ] 社会問題に応じて生まれ進化する社会運動の現在地 この回では、社会運動が解決を促したり、あるいは浮き彫りにした様々な社会問題についてまとめます。
【受講対象者】
アメリカ合衆国の歴史や社会運動全般に関心がある方。初学者の方の受講を歓迎します。わからないことや不思議に思うことがあれば、授業内でぜひ質問してください。
【テキスト】
講師作成の教材・レジュメ等を電子配布
参考図書:田中ひかる編著『社会運動のグローバル・ヒストリー共鳴する人と思想』ミネルヴァ書房 (2018年、ISBN:9784623082872)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 髙橋 茜 |
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肩書き | TUFSオープンアカデミー講師 |
プロフィール | 南カリフォルニア大学大学院博士課程。専門はアメリカ労働史・移民史で、メキシコ系移民とアジア系移民に着目したマルチエスニックな労働組合に関する研究を行っています。これまでは、国際機関やNGOなどで西半球を移動する人びとの課題に向き合う活動のかたわら、大学で複合的な歴史を学び研究してきました。この講座を通して、受講生の皆さんと一緒に考えを深める機会になることを楽しみにしています。 |
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