学内講座コード:E2504013
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主催:
東京外国語大学 TUFSオープンアカデミー [ 東京外国語大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
「移民の国」?アメリカの歴史 II 【一般受付】②2/14(金)10:00~3/9(日)23:59
申し込み締切:
2025年03月09日 (日) 23:30
開催日時:
2025年5月28日(水)~2025年7月2日(水)/19:30~21:00
入学金:
-
受講料:
6,400円
定員:
30名
講座回数:
6回
講座区分:
前期
その他:
補足:
-
【世界の歴史と社会を知ろう!】
【講座内容】
「アメリカ合衆国は移民の国」というフレーズを一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。アメリカ先住民の人々が暮らす土地に入植者が到着し、土地や資源の収奪を行いながら領土を拡大し、現代のアメリカ合衆国になってゆく過程で、様々な人々が様々なかたちで北米にやってきました。奴隷として強制的に連れてこられた人々を含む、様々なかたちの移住者とアメリカ先住民の子孫たちが暮らしてきたアメリカの歴史は、確かに移民や自発的・非自発的移住を抜きにして語ることはできません。
その一方で、近年はラテンアメリカ諸国からアメリカへの「移民問題」が取りざたされていることをご存知の方も多いでしょう。もともと移民が多く存在していたアメリカの歴史の過程で、いつから移民が大きな「問題」になり、また移民の何が「問題」とされてきたのでしょうか。この講座では、アメリカ史を概観しながら、「移民問題」の変遷にせまります。また、日本語の書籍や報道では触れられることの少ない、いま現在の移民収容に関する課題およびトランプ政権を支える「反移民運動」についても考えます。
第1回、第2回では、おおよそ20世紀の初めごろまでにアメリカに多数やってきた人々の流れにそれぞれ触れます。この理解に際して重要な、先住民と移民、奴隷制および奴隷解放運動と移民の連関についても詳しく解説します。日本では「排日移民法」として知られている法律を含む、一連の移民政策の要点をおさえながら、なぜ・どのように移民が「問題」とみなされ始めたのかを考えます。
第3回では、20世紀の中頃から終わりにかけて世界各地の人々がアメリカへ移住する様態が徐々に変化していく過程を確認しながら、移民政策と「移民問題」の変容について考えます。
第4回では、20-21世紀に西半球の各地から移動した人々が特に「問題」であるとみなされてきた歴史社会的な経緯について整理します。加えて、移民を選別する様々な手段が現れたことを示します。
第5回では、現在の移民収容に関する課題をとりあげ、合法な書類を持たずに越境した人々が直面する状況について紹介します。非合法移民や書類不所持移民と呼ばれる人たちに関する議論や、彼らの権利運動を紹介します。
第6回では、第2次トランプ政権成立の支持基盤となった反(非合法)移民運動を取り上げ、これまでの授業で学んできた歴史の中に位置付けます。移民の合法性ではなく移民の非白人性、つまり人種がこの現象を読み解く鍵となります。
この授業は2024年に実施された同タイトルの授業と一部重複する部分がありますが、内容を拡張しより細かい解説を増やしました。また、2024年に再選を果たしたトランプ大統領と移民政策に関する回が追加されています。
【重点を置く学習内容】
アメリカの歴史、移民史、人種、現在の「移民問題」
◆受講案内(受講規約)◆
◆オンライン講座に係る環境準備◆
◆よくある質問◆
【講座スケジュール】
第1回 2025年05月28日(水) イントロダクション・入植者の到着と奴隷制という強制移住・労働
第2回 2025年06月04日(水) 移民の流入と「移民問題」の芽生え
第3回 2025年06月11日(水) 「移民問題」と移民の変容
第4回 2025年06月18日(水) ラテンアメリカからの移民と「移民問題」
第5回 2025年06月25日(水) 現在の「移民問題」への対応策としての収容
第6回 2025年07月02日(水) トランプ大統領と反(非合法)移民運動
【受講対象者】
アメリカ合衆国の歴史や移民政策などに関心がある方。初学者の方の受講を歓迎します。わからないことや不思議に思うことがあれば、授業内でぜひ質問してください。前回受講者の方ももちろん歓迎です!
【テキスト】
講師作成の教材・レジュメ等を電子配布
参考図書:貴堂嘉之著『移民国家アメリカの歴史』岩波書店 (ISBN:9784004317449)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 髙橋 茜 |
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肩書き | TUFSオープンアカデミー講師 |
プロフィール | 南カリフォルニア大学大学院博士課程。専門はアメリカ労働史・移民史で、メキシコ系移民とアジア系移民に着目したマルチエスニックな労働組合に関する研究を行っています。これまでは、国際機関やNGOなどで西半球を移動する人びとの課題に向き合う活動のかたわら、大学で複合的な歴史を学び研究してきました。この講座を通して、受講生の皆さんと一緒に考えを深める機会になることを楽しみにしています。 |
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