学内講座コード:
この講座について質問する主催:
國學院大學エクステンションセンター [ 國學院大學 渋谷キャンパス (東京都) ]
講座名:
民俗伝承学から日本文化を読む―「稲と米の日本」の歴史と民俗―
申し込み締切:
2025年03月19日 (水) 23:30
開催日時:
【第1回】4月16日
【第2回】4月30日
【第3回】5月14日
【第4回】5月28日
【第5回】6月18日
【第6回】7月2日
【第7回】10月1日
【第8回】10月15日
【第9回】11月12日
【第10回】11月26日
水曜日 14:30~16:00
入学金:
5,000円
受講料:
22,000円
定員:
200名
講座回数:
10回
講座区分:
通年
その他:
補足:
-
國學院大學は日本民俗学を創始した柳田國男と、その学問を深く理解し國學院大學に日本の大学としてはじめて「民俗学」の講座を開設した折口信夫という二人の巨人が教授を勤めて後進を指導した大学です。その柳田國男の民俗学はフォークロアの翻訳学問ではなく、独自の「民間伝承」の学であり、歴史の中に民俗の「伝承」と「変遷」という両者の動態を読み解こうとする学問でした。はじめのころの「民間伝承学」という語が民間という階層差を含む語なので、より広い伝承文化の研究という意味で、現在では「民俗伝承学」と名乗ることで柳田と折口の学問の広さと深さを紹介してきています。偉大な二人の先人にゆかりの深い國學院大學に、私も縁を結んでいただいて若い世代の指導をさせていただき、少しずつその実が結ばれてきていることに感謝しています。そこで、私自身としましても柳田と折口という偉大な先人への学問の上での感謝という意味で、そのささやかな恩返しの試みとして、二人が注目していた日本の「稲作」の歴史と民俗について、このたび小さな著作を上梓させていただいたところです。
考古学・農学・育種学・歴史学・民俗学という学際協業の観点から、日本という国と日本の社会をつくってきている「稲と米」という穀物に注目して、それが「貨幣」の機能も果たしてきていること、つまり稲と米と貨幣は人間の身体でいえば血液のような役割を果たしているものであり、なくてはならないものであることを紹介しながら、日本の政治と経済と文化を、その稲と米と貨幣という三つの要素に注目して根本から考え直してみたいと思います。
第1回 稲作の定着と古墳
第2回 「稲の王」としての天皇
第3回 武家は徴税請負人
第4回 貨幣とは何か・小判は稲俵
第5回 石高制は先端的ながら時代錯誤
第6回 地租改正・地主制・米騒動
第7回 戦後食糧難から高度成長期へ
第8回 農村は米食えず
第9回 稲作行事・神社と注連縄
第10回 花田植と御神穀祭
名前 | 新谷 尚紀 |
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肩書き | 國學院大學元教授・博士(社会学)、国立歴史民俗博物館名誉教授、国立総合研究大学院大学名誉教授 |
プロフィール | 【専門分野】 民俗学 |
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