学内講座コード:2441F005
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
1964年東京オリンピックと住宅団地開発 冷戦・高度成長下の首都圏形成と生活・文化
申し込み締切:
2025年02月21日 (金) 23:30
開催日時:
2025年3月3日(月)~2025年3月10日(月)/18:30~20:00
入学金:
3,000円
受講料:
5,000円
定員:
15名
講座回数:
2回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
1964年の東京オリンピックが、戦争に負けた日本が経済では勝利したことを国際社会に宣伝する役割を果たしたことはよく知られています。この講座では、そのようにいわば“伝説”として語られる東京オリンピックの実相を跡づけていきます。具体的には、米ソ冷戦下、高度成長下、オリンピックを起爆剤とした社会変容のありようを、首都圏整備政策、エネルギー政策、住宅政策、教育問題、米軍基地問題、大衆消費文化の視点から多角的に考えます。
とりわけ、高度成長下、東京・神奈川への人口集中が進み、多摩地域とくに旧南多摩郡に属する町田、多摩、稲城、日野、八王子などで大規模な住宅団地の開発が始まります。しかし、その開発は単線的なものではなく、住宅問題(住宅不足、劣悪家屋)の解消は、基地問題(生活環境の破壊、平和主義との矛盾)・環境問題(自然破壊、農業衰退)と連動し、さらに人口政策(人口の質と量の管理)と教育問題(核家族化と「教育ママ」、校内暴力、少年非行)、ひいては大衆消費財化する文化の問題(効率的な音楽消費)等など、様々な社会問題が交差する複雑な歴史過程を辿っていきます。たとえば、当時大ヒットした流行歌の構造は、団地の生活様式にマッチしたコンパクトで起承転結のはっきりしたものでした。
各種の映像資料を観ながら、また当時の音楽を聴きながら、時折ギターによる演奏を交えながら、私たちのルーツを一緒に探ってみませんか。
【講座スケジュール】
第1回 2025年03月03日(月) 1964年東京オリンピックの実相
「平和の祭典」オリンピックが米ソ冷戦の影響を強く受けていたこと及び敗戦後日本の国威発揚イベントであったことを生活・文化を含めて多角的に跡づけていきます。
第2回 2025年03月10日(月) 高度成長下住宅団地開発の実相
オリンピックを起爆剤とした首都圏整備の実相として、とくに三多摩地域の住宅団地開発に着目し、現在まで連なる住宅問題・教育問題・人口問題・基地問題などのルーツの一端を垣間見ていきます。
※この講座は、これまで実施された上田誠二の講座と重複する内容がありますが、新しい視点・資料をとりいれ再構成されています。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 上田誠二 |
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肩書き | 日本女子大学 准教授 |
プロフィール | 同時代史学会編集委員、日本教育史学会事務局長、洋楽文化史研究会代表幹事。 専門は現代史、教育史、音楽史。博士(史学、東京都立大学)。 著書に『音楽はいかに現代社会をデザインしたか』(新曜社)、『「混血児」の戦後史』(青弓社)、共著に『〈戦後〉の音楽文化』『日本の吹奏楽史』『近代日本の都市と農村』(以上、青弓社)、『こんなに変わった歴史教科書』(新潮社)他。 趣味は音楽全般であらゆるジャンルを愛好。 |
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